南海電鉄50000系


その奇抜なデザインは鉄道ファンだけに留まらず一般の人々にも強烈なインパクトを与えた。
(写真:南海本線 和泉大宮駅/撮影:デューク)

●基本データ

デビュー年:1994(平成6)年
運転区間:南海本線、空港線

●従来には無い奇抜なデザインが目を引く空港特急「ラピート」

 関西国際空港へアクセスする特急「ラピート」用の車両。デザインのテーマは「レトロフューチャー」として、蒸気機関車と航空機のデザインを融合した後にも前にも存在しない奇抜なデザインである。また、側面の窓は楕円形の形をしておりここにも航空機をイメージしたデザインが活用されている。また、車内はスーパーシートとレギュラーシートの2クラス制で、外観とは反対に非常に落ち着いた雰囲気の内装である。

 このように、一般の人々にも強烈な印象を与えたデザインの50000系は、その成果を称えて1995(平成7)年に鉄道友の会からブルーリボン賞を受賞している。

 なお、2014(平成26)年4月26日から6月30日まで、50000系第2編成を使用して、「赤い彗星の再来 特急ラピート ネオ・ジオンバージョン」が営業運転を開始。これは、アニメ「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)episode 7 虹の彼方に」の公開と、空港線開業・ラピート運行開始20周年を記念したもので、塗装は作中のMS(モビルスーツ)をイメージして、なんと赤一色に変身。さらに、車内に登場人物の専用席を3席設置している。

 さらに2014(平成26)年9月7日から翌年8月31日まで、50000系第5編成を使用して「Peach×ラピート ハッピーライナー」が営業運転を開始。LCCであるPeach Aviation(ピーチ・アビエーション)の機体塗装に合わせた塗装が施された。その後、同編成は2015(平成27)年11月21日から翌年5月8日まで特急ラピート「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」号となり、黒色の車体に登場人物を描いたデザインとなっている。

●赤い彗星の再来 特急ラピート ネオ・ジオンバージョン


ガンダムUCとのコラボで、期間限定で驚きの赤一色に。
(写真:南海本線 住吉大社駅/撮影:ネオン)

車体のロゴは、ネオ・ジオン軍をイメージしたデザイン。
(写真:南海本線 難波駅/撮影:鐡)

●Peach×ラピート ハッピーライナー


航空機と同じ塗装という珍しい姿になった。
(写真:南海本線 天下茶屋駅/撮影:ネオン)

●特急ラピート「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」号


車体色を「スターフィールド」をイメージした黒に変更している。
(写真:南海本線 新今宮駅/撮影:裏辺金好)

●泉佐野市70周年×キン肉マン40周年友情タッグラピート


2019(平成31)年3月23日から約1年間運転。第6編成にラッピングされている。
(写真:南海本線 天下茶屋駅/撮影:鐵)

●すみっこぐらしラッピング列車


2021(令和3)年8月7日から第5編成に施されている「すみっコぐらし」のラッピング。
(写真:南海本線 岸和田駅/撮影:鐵)

●車内の様子


普通車の車内。外観とは裏腹に落ち着いた雰囲気・・・だが、形状には特徴がある。
(撮影:デューク)

スーパーシートの様子。普通座席に比べて前後の間隔やシート幅の広さがゆったりとしている。
(撮影:さく電)

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