岡山電気軌道3000形


現在も活躍する3005号と3007号。
(写真:東山線 県庁通り/撮影:リン)

●基本データ

デビュー年:1953(昭和28)年
岡山電気軌道デビュー年:1968(昭和43)年

●東武日光軌道線から移籍した、かつての主力車両

 元々は1953(昭和28)年、東武日光軌道線にて100形として運転を開始したもので、宇都宮車両で10両が製造された。同線が廃止された1968(昭和43)年と翌年にかけて全10両を授受。3000形として運用を開始した。

 主に90年代に廃車が進められ、現在は岡山電気軌道唯一の非冷房車ながらも2両が在籍。3005号が東武日光軌道線色、3007号が水戸岡鋭冶氏デザインの「KURO」として、実質的にイベント用車両としての要素が強くなっている。

 なお、2002(平成14)年に廃車となった3009号は、栃木県内の鉄道愛好家が保存。また、2013(平成25)年に廃車された3010号は、日光軌道線色に復元された上で引退運転を行い、栃木県日光市の観光施設「日光霧降高原チロリン村」へ譲渡。日光市によって、2019年度中に東武日光駅前に移設される予定である。

●カラーバリエーション


水戸岡鋭冶氏のデザインで大幅に刷新された3007号「KURO」。
(写真:東山線 城下停留場/撮影:裏辺金好)

日光軌道線塗装に復元された3005号。
(写真:東山線 西川緑道公園停留場/撮影:リン)

引退を前に東武日光軌道線塗装となった3010号。3005号と異なり、車体番号や「岡山電気軌道」の文字は記入されていない。
(写真:東山線 柳川停留場/撮影:裏辺金好)

ピアノ電車塗装となっていた頃の3010号。
(写真:東山車庫/撮影:裏辺金好)※許可を得たうえで撮影

●車内の様子


3005号の車内
(撮影:リン)

3010号の車内
(撮影:裏辺金好)

3007号「KURO」の車内。座席に楢の木、日よけには科(シナ)の木を使用した特徴的な車内だが、乗り心地は・・・。
(撮影:裏辺金好)

3010号の運転台
(撮影:裏辺金好)

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