大阪市交通局/大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)30000系


谷町線用の30000系。
(写真:谷町線 谷町六丁目駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:2009(平成21)年
運行区間:谷町線、御堂筋線、中央線、近鉄けいはんな線(長田〜学研奈良登美ヶ丘)

●谷町線と御堂筋線の新たな主力車両

 谷町線に残る30系の置き換えを目的として谷町線向けに開発された形式。デザインは、同線の主流22系を基本とつつ、先頭部は丸みのあるやわらかなデザインをオールステンレスで表現。また本系列では、車体の側面に大きく号車番号を表示し、さらに方向幕のLED化と案内表示機へLCDを採用するなど、大阪市交通局として初の取り組みを行っている。

 2010年3月末には、第2編成である量産型の32602編成がデビューし、大阪市営地下鉄初となるフルカラーLEDを採用。併せて先行型の32601編成には、量産型と同一仕様の改造が施され、前面方向幕がフルカラーLEDに交換されている。

 さらに2011(平成23)年12月10日からは御堂筋線でも運転を開始。座席の形状を変更したほか、ドア上の車内案内表示装置が4:3から16:9に変更されるなど、細かい仕様が変更されている。特に2016(平成28)年度から投入されている車両は、前照灯のLED化、車内案内表示装置の2画面化、プラズマクラスター発生装置の設置などが行われている。

 2022(令和4)年7月22日からは、中央線及び直通先の近鉄けいはんな線で改良型となる30000A系が運転を開始。外観はゴールドの帯に、大阪のにぎわいと人々の輝く姿をドットでシンボル化し、今まで以上に人・街・乗り物が有機的につながりあう、これからの新しい未来を、スパークルドットとして表現。車内は御堂筋線の30000系をベースに、腰掛の表布は背と座面で色を切り替え、背をゴールドイエロー、座面をターコイズブルーとしている。

 なお、30000A系は10編成が登場し、2025(令和7)年度の大阪万博終了後は、谷町線へ転用することを前提としている。

●御堂筋線用30000系


(写真:御堂筋線 西中島南方駅/撮影:裏辺金好)

2023年11月に登場した万博ラッピング。3編成の両端先頭車に施工されている。
(写真:御堂筋線 西中島南方駅/撮影:鐵)

●中央線用30000A系


(写真:中央線 弁天町駅/撮影:リン)

●ギャラリー


(写真:谷町線 文の里駅/撮影:NEX&SVO様 禁転載)

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