相模鉄道12000系


20000系に通じるデザインだが、前面貫通扉はなく、幅広車体である。
(写真:相鉄本線 星川駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:2018(平成30)年 ※営業運転開始は翌年
運行区間:相鉄本線、いずみ野線、新横浜線(西谷〜羽沢横浜国大)、JR埼京線(東海道貨物線、横須賀線を含む)

●JR埼京線直通に向けたフラッグシップ車両

 相模鉄道が2019(令和元)年11月30日に開業する相鉄新横浜線(西谷〜羽沢横浜国大)及び直通先のJR埼京線方面で運用するために投入した車両。
 
 同時期に誕生した、東急線直通用20000系の外観を踏襲しながら、能面の1つである「獅子口」を手掛かりにデザインを構築。前面デザインは、より立体感のある、ダイナミックなフォルムとなった。

 また、JR埼京線に直通することから、JR東日本のE233系や、これをベースにした相鉄11000系とシステムを共通化しており、IGBT素子使用のVVVFインバータ制御装置や、140kW出力の自己通風形三相かご型誘導電動機(モーター)、車両情報統合システム「TIMS」を搭載している。

 また、製造メーカーは総合車両製作所が担当し、同社の軽量ステンレス車体「sustina」を採用している(前面は普通鋼製)。なお、日立製作所が製造を担当した20000系は前面を含めてアルミ合金製の車体である。

 車内は20000系に準じており、全体を灰色系(グレー)で統一しバケットシートを配置したほか、袖仕切りや荷棚などに大きなガラスを採用。座席は通常より座席を少し高くしたユニバーサルデザインシートとしている。一方でブラインド(遮光カーテン)は再び廃止された。また、前方監視カメラ及び車内防犯カメラなどが設置されている。

 また、車内サイネージとして扉上に17インチワイドの液晶表示器を2個配置しており、よく見られるタイプに。20000系とは大きく異なっている。

 2019(平成31)年4月20日から営業運転を開始した。

●動画



●車内の写真・細部など


座席モケットなどは灰色系(グレー)を基調とし、荷棚や袖仕切りに金属とガラスを多用している。
(撮影:裏辺金好)

優先席及びフリースペース(車椅子・ベビーカー用スペース)
(撮影:裏辺金好)

埼京線のE233系に合わせ、車内客車ドア上部に2基のLCDが設置されている。案内・運行情報表示は、相鉄線内(羽沢横浜国大)までは相鉄仕様、JR線内は埼京線と同一仕様で表示される。
(撮影:裏辺金好)

先頭部のライト形状。
(撮影:裏辺金好)

前面の行先表示周辺
(撮影:裏辺金好)

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