西武鉄道40000系


(写真:池袋線 椎名町駅/撮影:デューク)

●基本データ

デビュー年:2016(平成28)年 ※営業運転開始は翌年
主な運行区間:池袋線、東京メトロ有楽町線、副都心線、東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線

●有料の座席指定列車「S-TRAIN」を中心に運用

 「人にやさしい、みんなと共に進む電車」をコンセプトに開発された車両で、いずれも10両編成。車体はアルミニウム合金製のダブルスキン構体を採用し、カラーリングは沿線の山の緑と空の青をイメージして、30000系同様の配色を採用しながら、側面はドア部分を中心としたアクセントカラーへ変更されている。

 また、制御装置はIGBT素子を使用した3レベルVVVFインバータ制御を採用。

 車内については、本系列の登場に合わせて設定された有料指定列車「S-TRAIN」の運用に対応するため、クロスシートとロングシートの両方に切り換えられる2人掛け座席(デュアルシート)を配置。「S-TRAIN」の運用時は、クロスシートで運用される。さらに、各座席には電源コンセントを装備し、無料Wi-Fi設備(「SEIBU FREE Wi-Fi」サービス)も備える。

 また、池袋方の先頭車(10号車)の運転室側に「パートナーゾーン」と呼ばれるスペースを設け、車椅子やベビーカー利用者に配慮しているほか、この部分の側面窓は大型化され展望が楽しめるのが特徴。4号車にはトイレも設置されている。

 このほか、ドアの上に17インチ2画面の液晶式情報表示装置(西武スマイルビジョン)の設置と、従来の中づり広告部分にはデジタルサイネージ用の17インチディスプレイ2画面を設置している。

 なお、「S-TRAIN」は2017(平成29)年3月25日から運転を開始。平日は通勤輸送をメインに豊洲駅〜所沢駅間にて、東京メトロ有楽町線・西武有楽町線・同池袋線を直通運転。休日は観光輸送をメインに、西武秩父駅・飯能駅・所沢駅〜元町・中華街駅間を横浜高速鉄道みなとみらい線・東急東横線・東京メトロ副都心線・西武有楽町線・同池袋線・同秩父線で直通運転している。

●車内の様子


(撮影:デューク)

(撮影:デューク)

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