東京メトロ13000系


03系のイメージを引き継いだカラーリングで登場。
(写真:東武伊勢崎線 新越谷駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:2016(平成28)年(※営業運転開始は翌年)
運行区間:日比谷線、東武伊勢崎線

●東武70000系と共通仕様で投入される日比谷線用車両

 18m級3扉、5扉の車両が混在する日比谷線において、ホームドアの設置を見据えて、20m級4扉に統一するために開発された車両で、03系の後継車両。

 同時期に投入される、相互直通先の東武鉄道70000系と主要機器や車内設備の仕様を極力共通化しており、運転操作性やメンテナンスの効率化を図っている。なお、13000系、70000系ともに近畿車輛が製造を担当している。
 
 前面デザインは日比谷線の初代車両である3000系や、03系のイメージを継承しながら、現代的にリファイン。LEDの前照灯・尾灯をL字型に配置したり、アルミ部材のオーナメントを設けて日比谷線のラインカラーであるシルバーを強調している。

 車内は白色の内板パネルを基調とし、妻部及び脇仕切りには淡い木目調、床面は紺色を採用したほか、荷棚にガラスを採用するとともに江戸切子をイメージした模様で装飾。さらに、脇仕切り、貫通戸にもガラスを設置し、開放的な空間を演出している。また、ドア上に17インチ液晶式ワイド画面の車内表示器を3台搭載し、右側の2画面で行先や運行情報等を表示している。

 システム面では、制御方式にSi-IGBT素子VVVFインバータ制御(21編成まで)、フルSiC-MOSFET適用VVVFインバータ制御(22編成以降)を採用。また、銀座線1000系で初導入した片軸操舵台車を狭軌向けに新開発して採用。走行安全性のさらなる向上や、走行騒音・振動の低減を図っている。

 2017(平成29)年3月25日に運転を開始し、2020(令和2)年までに7両編成×44本=308両の投入が完了した。

●車内の様子


床や腰掛は紺色を基調とし、オフィスをイメージしたシックで都会的なインテリアデザインを採用。
(撮影:裏辺金好)

車端部に設けられたフリースペースと優先席。また、連結面の貫通扉には透明な大型強化ガラスを採用している。
(撮影:裏辺金好)

17インチ液晶式ワイド画面の車内表示器を3台搭載。
(撮影:裏辺金好)

●ギャラリー


東武70000系との並び。前面デザインやスカート形状など、似ているようで意外と異なっている。
(写真:日比谷線 中目黒駅/撮影:裏辺金好)

(写真:日比谷線 中目黒駅/撮影:裏辺金好)

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