東急電鉄7000系・7700系


リニューアルされた7700系。歌舞伎色ともいわれる塗装がされている。
(写真:東急多摩川線 旗の台駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1962年(昭和37年)
運行区間:弘南鉄道、北陸鉄道、養老鉄道、水間鉄道
元、運行区間:東横線、池上線、東急多摩川線、地下鉄日比谷線、目蒲線(現・目黒線の目黒〜多摩川園)、十和田観光電鉄、福島交通、秩父鉄道

●日本初の、営業用オールステンレス車体の車両

 アメリカBudd社との技術提携により、日本“初”のオールステンレス車として登場した。

 地下線への乗り入れを考慮して、前面は3つ折妻型で貫通構造となっており、日比谷線直通運用でも活躍した。また、東急車として初めて、前面方向幕が装備された(現在はLED方式へ改造)。

 弘南鉄道など地方私鉄に多くの車両が譲渡される一方、東急では1987年(昭和62年)から冷房化・VVVF化工事を行い、7700系に改良され、池上線、東急多摩川線で運用。しかし、2007(平成19)年に後継車両として(新)7000系が登場。2018(平成30)年に全編成が引退した。なお、最後に引退した15両は養老鉄道(養老線管理機構)へ譲渡され、今後30年程度の使用を想定している。

●カラーバリエーション


非リニューアル編成。
(写真:東急多摩川線 旗の台駅/撮影:裏辺金好)

十和田観光電鉄(※現在は廃止)には、7700系が譲渡されている。
(写真:十和田観光電鉄線 三沢〜大曲/撮影:裏辺金好)

弘南鉄道で活躍する元7000系。
(写真:大鰐線 大鰐温泉駅/撮影:裏辺金好)


こちらも弘南鉄道で活躍する元7000系で、青帯となっている編成。
(写真:大鰐線 中央弘前駅/撮影:裏辺金好)

こちらも弘南鉄道で活躍する元7000系で、中間車を先頭車化した編成。
(写真:弘南線 弘前駅/撮影:裏辺金好)

福島交通で活躍した7000系は、全ての先頭車両が中間車の先頭車改造によって誕生。
(写真:飯坂線 福島駅/撮影:裏辺金好)

同じく福島交通で活躍した7000系。運用末期にはピンク色の帯の車両(花ももフリーきっぷカラー)も登場した。
(写真:飯坂線 美術館図書館前駅/撮影:裏辺金好)

北陸鉄道で活躍する7000系。一部は先頭車化改造車。
(写真:石川線 鶴来駅/撮影:裏辺金好)

最後まで東急で活躍した7700系が譲渡された養老鉄道。こちらは東急時代の姿をベースにアクセントカラーを緑にした、養老鉄道オリジナルカラーである「緑歌舞伎」塗装となったTQ12編成。
(写真:養老線 大垣駅/撮影:ネオン)

東急時代と変わらぬ塗装のTQ03編成。
(写真:養老線 大垣駅/撮影:ネオン)


水間鉄道(7000系・1000形)は、10両のうち4両が先頭車改造されている。
(写真:水間線 水間観音駅/撮影:裏辺金好)  

↑ PAGE TOP