豊橋鉄道1800系


2013(平成25)年に全10編成が渥美半島の花をテーマにした、「渥美線カラフルトレイン」としてイメージを一新。
(写真:渥美線 高師駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1967(昭和42)年 /豊橋鉄道デビュー年:2000(平成12)年
運行区間:渥美線

●渥美線の主力車両

 東急電鉄で活躍した車体長18m級ステンレス車体の通勤型車両(ただし2両はアルミ車体で、事業用車として現在も東急電鉄で活躍)。正面が「く」の字状に上下左右に折れ曲がっており、「ダイヤモンドカット」と呼ばれるのが外観の特徴である。

 1986(昭和61)年からVVVF化工事を行われたことにより、東急電鉄では事業用を除きすべて7600系に改番され、池上線・東急多摩川線で少数が活躍。7200系としての営業運転は2000年(平成12年)8月の目蒲線分割改正で終了した。

 そして、この豊橋鉄道を中心に十和田観光電鉄、上田電鉄(旧:上田交通)に7200系が譲渡されている。豊橋鉄道では2000(平成12)年に30両もの車両を受け取り、1800系という系列名で3両編成に組成。1997(平成9)年に600Vから1500Vに昇圧した際に導入した、もと名古屋鉄道の7300系を早々と全て置き換えた。

 また、2008(平成20)年には上田電鉄で廃車になった7200系2両を導入して、部品取り用だった1両と組み合わせて編入した(編成番号は1810F)。

 2013(平成25)年からは、全編成が「渥美線カラフルトレイン」として、それぞれ異なる渥美半島の花をテーマにしたラッピング車に変更。印象を大幅に変えることになった。

●カラーバリエーション(渥美線カラフルトレイン)


1801Fは「ばら」がテーマ。田原市は、市町村別で全国トップレベルの農業産出額を誇る。
(写真:渥美線 高師駅/撮影:裏辺金好)

1802Fは「はまぼう」がテーマ。田原市堀北町の自生地は、愛知県天然記念物に指定されている。
(写真:渥美線 高師駅/撮影:裏辺金好)

1803Fは、「つつじ」がテーマ。豊橋市の花で、公園や道路に多く植えられている。
(写真:渥美線 新豊橋駅/撮影:裏辺金好)

1804Fは、「ひまわり」がテーマ。「サンテパルクたはら」などで見られる。
(写真:渥美線 新豊橋駅/撮影:裏辺金好)

1806Fは「しでこぶし」がテーマ。田原市の天然記念物に指定されている、藤七原湿地植物群より。
(写真:渥美線 高師駅/撮影:裏辺金好)

1807Fは「菜の花」がテーマ。田原市の花で、渥美半島に早春を告げる花。
(写真:渥美線 高師駅/撮影:裏辺金好)

1808Fは「椿」がテーマ。田原市の「つばき公園」で200種500本の椿が植えられている。
(写真:渥美線 高師駅/撮影:裏辺金好)

1809Fは「桜」がテーマ。向山緑地(豊橋市)や滝頭公園(田原市)などが有名。
(写真:渥美線 芦原駅/撮影:裏辺金好)

1810Fは「菊」がテーマ。渥美半島に電照菊のハウスが広がっている。
(写真:渥美線 杉山駅/撮影:裏辺金好)

●カラーバリエーション(2013年以前)


渥美線カラフルトレイン化前の標準デザイン。
(写真:渥美線 新豊橋駅付近/撮影:デューク)

7300系時代の特別塗装を受け継ぎ、1804Fが「なぎさ号」として青色を配色している。
(写真:渥美線 小池駅/撮影:国鉄車両好様 禁転載)

こちらは黄色をアクセントカラーにした「なのはな」。
(写真:渥美線 新豊橋駅/撮影:500系こだま様 禁転載)

こちらも黄色をアクセントカラーにした「なのはな」だが、さらにラッピングが派手に。
(写真:渥美線 小池駅/撮影:国鉄車両好様 禁転載)

1810Fは、上田電鉄から移籍してきた2両を組み込み、新デザイン編成となった。
(写真:渥美線 小池駅/撮影:国鉄車両好様 禁転載)

1810Fは「茶臼山高原2009芝桜まつり」にあわせ、芝桜の花をイメージしたラッピング電車になった(H21.4.25-6.21まで運転)。
(写真:渥美線 小池駅/撮影:国鉄車両好様 禁転載)

1806Fに施されたパークベルクリニック広告車(2012年)
(写真:渥美線 新豊橋駅/撮影:裏辺金好)

●車内の様子


1800系一般車両の車内。
(撮影:500系こだま様)

「なぎさ号」は座席はおろか、つり革なども青く塗装されている。
(撮影:500系こだま様)

●ヘッドマークの様子


「なぎさ号」ヘッドマーク。
(撮影:国鉄車両好様 禁転載)

2009年の渥美半島菜の花まつり開催中のヘッドマーク。
(撮影:国鉄車両好様 禁転載)

2009年の茶臼山公園芝桜まつりPRヘッドマーク。
(撮影:国鉄車両好様 禁転載)

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