寝台特急 富士

▼DATA
J.N.R./J.R. Limited Express
"Fuji"
 1964.10.1〜


▼運転区間
 東京〜大分
 (東京〜南宮崎・西鹿児島)

▼現在のダイヤ
下り:東京(18:03)〜大分(11:17)
上り:大分(16:48)〜東京(9:58)

←貫禄十分のEF66による編成。帯の色が揃っていれば、さらに美しいのだが。
(写真:東海道線 大船駅/撮影:もこてん)
*禁転載
 1964(昭和39)年10月、日豊本線経由で東京〜大分を走る寝台特急として登場(寝台特急「みずほ」のうち、大分行きを分離)。愛称は、東海道新幹線開業で消える東京〜岡山〜宇野の151系特急「富士」の愛称を引き継いだもので、東京を視点に考えれば愛称が夜行列車に移動した感じである。
 翌年には西鹿児島(現・鹿児島中央)に運転区間が延長され、国鉄の最長距離列車に。1975年には24系客車が投入された。しかし、さすがに運転区間が長かったため、1980年に東京〜宮崎に短縮。そして1990(平成2)年3月 南宮崎駅まで運行区間を1駅延長したが、利用客の低迷によって1997(平成9)年11月に大分までの運転となった。そして1999年12月には「さくら・はやぶさ」と共通の、24系・14系の併結編成へ。
 さらに2005(平成17)年3月改正では、東京〜門司を「はやぶさ」との併結運転へ移行。富士山の形をした特徴的なヘッドマークも、本州では見納めとなった。
 そして2009(平成21)年3月改正で廃止。「はやぶさ」と共に、伝統の東京〜九州寝台特急の歴史に幕を下ろすことになった。このページでは、「富士」単独時代の姿を紹介する。

本州でのこの姿も見納めに。つづく「富士・はやぶさ」も、いつまで・・・?
(写真:東海道本線 保土ヶ谷〜東戸塚/撮影:デューク)

東京駅に到着した「富士」。この日は車両トラブルで20分遅れ。所定とは違う9番線ホームに到着。
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:裏辺金好)

東京方は14系。
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:裏辺金好)

個室車両に大きく描かれたロゴ。車番の場所も特徴的。
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:裏辺金好)

現在も九州内では特徴的な「富士山」型のヘッドマークを掲出。
(写真:日豊本線 別府駅/撮影:裏辺金好)

かつてはEF65が牽引していた。*1982年12月12日
(写真:東海道本線 根府川付近/撮影:mgpc64様 禁転載)

EF65牽引時代。ヘッドマークが丸形なのに注目。
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:daikiti 様)

九州では赤いEF76が牽引。かつては、このような丸お椀型のマークを掲示していたことも。*1984年3月20日
(写真:日豊本線 延岡駅/撮影:mgpc64様 禁転載)