○餘部鉄橋が「空の駅」として再出発!
 2011(平成23)年7月16日に鉄道橋としての役割を終えた餘部鉄橋ですが、2013(平成25)年5月3日(金)「空の駅」として新たにオープンし、地元香美町の新たな観光スポットとして再出発しました。
 この施設は、旧餘部鉄橋の西側(餘部駅側)3スパンを兵庫県が譲り受け、偉大な産業遺産を後世へと伝えるとともに、広く観光客の方々に高さと素晴らしい眺望を愉しんで貰おうと、凡そ5億5千万円の費用をかけて整備したものです。約41mの高さからの見晴らしは素晴らしく、是非、多くの皆さんに足を運んで頂き体感して貰えればと思います。
 体感と云えば、「空の駅」までは餘部駅へと向かう坂道を歩いて登るしかありません。餘部駅は、その昔、東隣の鎧駅へトンネルを歩いて抜けなければ鉄道を利用できなかった餘部地区の住民の皆さんが要望され、工事に際しては皆さんが手づから資材を運んで駅の開業にこぎつけるなど、大変なご苦労をなさった末に出来た駅でもあります。開業後、今日に至るまで厳しい冬の最中でも歩いて駅へと登られて利用されています。ここを訪れた際には、そういった先人や地元住民の皆さんの御苦労に想いを馳せるためにも、文句を言うことなく登っていって下さい!その疲れがぶっ飛ぶ位の絶景が皆さんを待っています。
 なお、空の駅の袂には"道の駅あまるべ"が既にオープンしており、今後、夏頃の供用開始を目指して公園も整備される予定ですので、これらの施設が一体となって香美町や地元餘部地区における観光の発展に寄与することを願って止みません。
(撮影&解説:ひょん君)

国道側から「空の駅」。施設は安全のために柵で囲ってあります。
入口へと向かう集落の中から見上げるとこんな感じです。
式典の様子。主催者代表の兵庫県知事さんです。
テープカット&序幕前のお決まりの記念撮影。
オープン!
何故か万歳三唱(笑)
では施設へ御案内します。まずは立派な石碑が出迎えてくれます。また、施設へは現役時代のままの線路跡を歩いて向かいます。なお、車椅子の方や足の不自由な方は駅ホームから通路があります。
展望施設入口の門です。
海側に広がる日本海の絶景です。
山側は新橋梁線路と集落南側の里山風景が広がります。
通路床面の2箇所で約41mの高さを実感することが出来ます。
海側にはベンチが1箇所(3脚)設けられて風景を堪能できます。
先端は現役最後の姿が残してあります。
標柱と青々とした日本海。花ポットはこの日限り(笑)。