イギリスの東海岸本線で日立製Class800「Azuma(あずま)」運転開始

 2019年5月15日から日立製のClass 800、通称「Azuma(あずま)」がロンドンとスコットランドを結ぶイギリスの東海岸本線で営業運転を開始しました。
 1年ほどの期間で同路線の長距離列車を全て置き換え予定。イギリスの鉄道の新しい顔として活躍するのが楽しみです。
 (解説&撮影:秩父路号)





新車両の導入には、30年以上イギリスのフラッグシップ路線を走行してきた名車達の引退が伴う。先にIC225が置き換えられ、次にHSTが運用から離脱する予定。伝統的な英国型車両の最後の夏が始まります。


それでは、あずま乗車レポを開始します。


新型あずまで走る列車は案内板に「LNER Azuma」の文字が。 ※LNER・・・London North Eastern Railway

駅の広告スクリーンもあずま一色で同社の気合の入り方が伺えます。

乗車列車は11:03キングズ・クロス発リーズ行ですが、前の運用がハルからのあずま一番列車でスタッフが記念撮影を行なっていました(Azuma箱欲しい)。

あずま乗車に関して荷物案内もホームに。HSTやIC225のように編成端に荷物室がないので注意が必要です(LCCのあれっぽいが、そういうわけではありません)。

普通席の様子。座席は相変わらずのFainsa製。HSTやIC225と比べてやはり固めですが、GWRのClass800などの乗車経験からすると人間工学的デザインで悪くないのかも。


そして何より嬉しいミニビュッフェ!これはGWR編成にはないLNER向け編成特有の仕様。長時間乗車でも食料と紅茶には困りません。

一等席の様子。こちらもすでに登場したGWR向け編成の色違いバージョン。簡易リクライニングだが広々としています。

LNERの一等席では無料で食事が提供され、テーブルにセットされたあずま導入に合わせた新メニューとマグカップが食欲をそそる。



ドアステップには日立製作所のロゴマークが。


IC225やHSTの荷物室に格納されていた自転車は車内の専用ラックに収納するようになりました。


普通席含め全席無料Wifiとコンセントを設置、だが座席下の真ん中という少々届きにくい。

リニューアルされた路線図も。

座席予約表示。イギリスでは日本の特急あずさのような指定された席以外は座ってよいというシステムであずま(紛らわしい)では色で空席が一目で分かるようになっている。空席は緑、指定席は赤でこれから先の区間で指定される場合はオレンジとなり当該区間も表記される優れもの。



バリアフリー設備。制御車(普通車1両と一等車1両)はバリアフリー対応で車椅子駐輪スペースと車椅子対応トイレが備わっている。



車外の様子。ドア付近には試運転時にはなかった座席番号表示があります。一等席は白地にマルーン文字で普通席は赤地に白文字。ピクトグラムで自転車置き場やバリアフリー設備の位置を表記。

というわけでこれにて乗車レポは終了。ピーターバラの駅表示には「Welcome to AZUMA!」の文字が。今はまだ姿が珍しいですがこれからどんどん増えていくことでしょう。


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