三笠鉄道村〜北海道三笠市〜



 北海道三笠市の三笠鉄道村は、日本でも有数の野外鉄道博物館。旧幌内駅に造られた三笠鉄道記念館と、野外展示場、幌内太駅(旧三笠駅)のクロフォード公園の2つから成り、キハ80系など北海道で活躍した貴重な車両たちを堪能することが出来ます。

 三笠鉄道記念館は、幌内線の廃線と同時にオープンしたもの。これは明治15年、北海道初の鉄道である幌内〜小樽(手宮)間が開通した歴史を継承することを目的としています。なお、幌内線は1987(昭和62)年に廃線となったもので(末期は岩見沢〜三笠〜幾春別と、貨物支線として三笠〜幌内が営業)、鉄道記念館のオープンは廃線と同時でした。続いて平成2年、旧三笠駅構内を利用してクロフォード公園がオープンしています。

 なお、クロフォードとは明治初期、北海道開拓使顧問としてアメリカの鉄道技術を伝えたアメリカ人ジョセフ・ユーリー・クロフォードに由来。また、三笠鉄道記念館ではSLが動態保存されており、室蘭市てつげんコークス社構内用のSL、S-304が、約300mを往復走行しています。
(撮影・解説:裏辺金好)

○地図



〇クロフォード公園

 三笠駅を利用したクロフォード公園。圧巻は食堂車まで現存する、キハ80系6両編成の保存です。


DD51 548

ヨ8000形(ヨ8006)

ホキ700形(ホキ746)

ホキ2200形(ホキ2341)

キハ80系
 6両編成で保存されているキハ80系。キハ82 100、キハ80 145、キシ80 27、キロ80 52、キハ80 150、キハ82 87の6両。

キハ80系(キハ82 100)


キハ80系(キハ80 150)

キハ80系(キシ80 27)

キハ80系(キシ80 27) *反対側

キハ80系(キロ80 52)

キハ80系(キハ80 145)


キハ80系(キハ82 87)

幌内線跡

 まるで現在も使用しているかのような幌内線跡。クロフォード公園から三笠鉄道記念館まで、見事に残っており雑草も除草されて整備されています。三笠鉄道村再生プロジェクトの一環らしく、将来的にはSL運行の計画もあるようです。




三笠鉄道記念館

 クロフォード公園からさらに先、かつての幌内線の終点である旧幌内駅。SLの動態保存に、こちらはキハ56系など多数の車輌が保存。その種類は多岐に及んでいます。


三笠鉄道記念館の風景

S−304
1939(昭和14)年製造。

S−304

キハ56系(キハ27 23)


キハ56系(キハ56 16)

キハ56系(キロ26 104)

キハ20系(キハ22 52)

キシ80 34
 現在も「食堂車」として現役。

スハ45 20


オハフ33 451

DE10 1702

トラ70000形(トラ72568)

セキ6000形(セキ6657)

ワム60000形(ワム66172)

鉱山用車両

鉱山用車両

DD14 17

ソ81
 昭和33年に国鉄浜松工場で製造された操重車。

DD51 560

DD15 17

オハフ33 451
 昭和14年、日立製作所で製造。

スユニ50 505
 昭和53年に国鉄幡生工場で改造されて登場。

DD16 15

スエ32 1
 昭和29年、国鉄五稜郭工場で更新された郵便荷物車(のち救援車)

スエ30 41
 昭和5年、日本車輌で製造された救援車。

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