四国鉄道文化館〜愛媛県西条市〜
  Shikoku railway cultural pavilion in Saijyo City , Ehime Prefecture

 四国鉄道文化館は愛媛県西条市が2007(平成19)年11月26日にオープンさせた、鉄道歴史パーク in SAIJYOの中核施設。開館当初は、0系新幹線先頭車(21-141)の前半分カットボディと、DF50ディーゼル機関車(1号機)が保存され、2014(平成26)年7月20日からは、JR伊予西条駅を挟んで南館がオープン。
 この他、鉄道歴史パーク in SAIJYOでは、西条市名誉市民で第4代国鉄総裁として東海道新幹線建設に多大なる尽力をした、十河信二氏(1884〜1981年)を記念表彰した「十河信二記念館」、そして「観光交流センター」、そして伊予西条駅構内の景観と併せて、従来は四国に無かった本格的な鉄道展示施設として多くの来場者を集めています。
 *ちなみに十河氏は、西条市隣の新居浜市出身で、愛媛県尋常中学校東予分校(現・愛媛県立西条高等学校)を卒業しており、西条市と深いかかわりがあります。  

(解説&撮影:裏辺金好)

○場所

○保存車両(北館)

外観(正面)

外観(背面)
予讃線と線路は繋がっています。


0系新幹線(21−141)
1976(昭和51)年製造。2000(平成12)年までJR西日本で活躍し、JR四国へ譲渡。
車体半分のカットボディとなって多度津工場に保管された後、四国鉄道文化館へ貸与されました。


DF50形ディーゼル機関車(DF50 1) 【準鉄道記念物】
1957(昭和32)年製造。高松運転所に配置された後、敦賀、長野、米子に転属。
1967(昭和42)年に再び高松機関区に配属され、1983(昭和58)年まで活躍しました。
現在でもJR四国の車籍を有しており、現役の車両として扱われています。


展示物

○保存車両(南館)



軌間可変電車(フリーゲージトレイン)第2次試験車 GCT01−201
 2007(平成19)年に製造され、九州新幹線のほか予讃線(多度津〜坂出など)でも試験されたフリーゲージトレイン2次試験車。2013(平成25)年9月に試験を終え、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構から西条市に無償で譲渡されました。



C57形蒸気機関車(C57 44)
1938(昭和13)年製造。主に北海道で活躍し、引退後は西条市市民公園で保存されていました。


キハ65形気動車(キハ65 34)
1970(昭和45)年製造。強力な駆動エンジンと冷房電源エンジンを搭載した急行用気動車。
2008(平成20)年に引退し、現存する唯一のキハ65形です。

DE10形ディーゼル機関車(DE10 1)
1966(昭和41)年製造。現在でも全国で数多く活躍する入換用およびローカル線用の車両。
展示機は2機の試作機のうちの1号機で、松山機関区に配属。1987(昭和62)年まで活躍しました。

鉄道模型ジオラマ
伊予西条駅や四国鉄道文化館の風景も再現されています。