東京都千代田区(5) 秋葉原の”アキバ系”街並み
  Akihabara anime town scene in Chiyoda City , Tokyo Metroporitan

▼MAP

▼アクセス
JR・東京メトロ・つくばエクスプレス秋葉原駅
東京メトロ銀座線 末広町駅など

▼関連サイト
アキバマップ(秋葉原マップ)
 日本国内だけでなく世界有数の電気街として知られる、東京・秋葉原。最近ではアニメ・ゲームなどのホビー関係やメイドなどのコスプレ喫茶のメッカとしても知られるようになりつつあります。今回はそんな秋葉原のいわゆる「アキバ系」に有名なお店などの一部を紹介していきたいと思います(無論、ここに紹介するお店以外にも魅力的な店はまだまだありますよ)。
(解説&撮影:グロッグフロッグ)

*所長追記
 が、その前に秋葉原の成り立ちについて真面目にお勉強しましょう(笑)。
 そもそも、秋葉原とはいいますが、秋葉原駅や電気街やアニメ専門店がある地域は「千代田区外神田」。江戸時代には下級武士の住居があった地域です。この地域は火事が多く、1869(明治2)年に明治政府は鎮火社という社を祀ったのですが、当時の人たちはこれを静岡県の火除けの秋葉大権現(あきばだいごんげん)を勧請(かんじょう)したものだと考え、秋葉社(あきばしゃ、あきはしゃ)と呼びます(なお現在、秋葉神社は台東区松が上に移っています)。

 そして1890(明治23)年に鉄道が開業。駅名は「秋葉原(あきはばら)駅」とされ、これで秋葉原の名前が地名とは別にエリアの名前として定着。そして、1925(大正14)年のNHKラジオの登場と共に、この地域に無線関係の店が登場(もちろん、ここだけでなく上野などにも登場)。現在、ヤマギワとして照明・家具の大型店を営む山際電気もこの頃登場しています。ただ、当時は住宅と店が雑居している状態です。

 戦後、総合問屋としてネットワークを持つ広瀬商会や、また石丸電気、山際電気の商品が安いという評判と宣伝で、交通アクセスの利便性もあり、ここに人が集まってくるようになります。また、GHQは道路の拡張のため、邪魔になる露天商の撤去を求め、そのため、彼らは現在の総武線高架下に移動してきました(写真右、今でも営業が続き、根強いファンに支えられる)。こうして、秋葉原に機械関係の店が集まってきたのです。

 そして、高度経済成長期。家電ブームとなり秋葉原はさらに発展。朝日無線(現ラオックス)や山際電気は小売店から大型店への脱皮を図り、そして今に至る大型店舗を形成。ただし、近年はヨドバシカメラ、ソフマップ(ビックカメラ傘下)などの進出もあり、さらに秋葉原以外でも「安く」電化製品を売る大手資本との激戦に敗北状態。ラオックスは一時は東日本を中心に数多くの店舗を出店しましたが、その多くが撤退。またヤマギワは家電部門を石丸電気に、音楽ソフト部門のヤマギワソフトをソフマップに譲渡しています。

 かくしてパソコンのパーツなど一部を除けば、電気街としての他地域に比べた優位性を失った秋葉原は、アニメなど趣味の殿堂、メイド喫茶などのコスプレの聖地として次第に性格を変えつつあります。もっとも、ヨドバシカメラなどが進出したおかげで、また軌道修正も図られたようですけどね。

JR秋葉原駅電気街口
 秋葉原の玄関口とも言える、JR秋葉原駅の電気街口。
 休日ともなるとここでは大勢のメイドさんやパフォーマーなどがお出迎えしてくれる。

ゲーマーズ本店
 JR秋葉原駅電気街口を出るとすぐ見えるのが株式会社「ブロッコリー」が運営する「ゲーマーズ」の本店。名前の通りゲームソフトはもちろんのこと、アニメCDやDVD、コミックなども取り扱っている。

アニメイト秋葉原店
 アニメファン必見のお店がこの「アニメイト」秋葉原店。取り扱っている商品の中にはアニメイト独自のオリジナルグッズがあるのが一番のウリ。無論、コミックやゲームなども取り扱っている。

コミックとらのあな 秋葉原本店・1号店
 先に紹介したアニメイトのお隣にあるのが同人誌をメインに扱う「コミックとらのあな」の本店と1号店。一応ゲームやアニメの商品も扱っていますが、メインの同人誌の割合の方が圧倒的に高いです。

アニメイトととらのあな
 このようにアニメイトととらのあなは中央通りに面して並んで建っています。
 ちなみにバックにある建物は後ほど紹介する秋葉原UDX。

メッセサンオー本店
 アキバでゲームを専門に扱っているお店の代表格がこの「メッセサンオー」さん。
 家庭用ゲームから海外のソフトまで幅広く扱っているのが特長です。

ソフマップ本館
 秋葉原の色々な場所で目にする「ソフマップ」の本館。本館では生活家電などを扱っていますが、新品パソコンや音楽CD、DVD、中古パソコンの取り扱いなどを行っている建物もあります。*所長注:この隣ともいえる場所にある、ソフマップの音楽CD専門店は、ゲームのアニメやサントラが非常に充実しており、思わぬ出会いが多数。オススメです。

ソフマップアミューズメント館
 ソフマップの中でも秋葉原駅から一番近いところに位置するのがアミューズメント館。名前の通り、ゲームソフトやDVD、フィギュアなどを取り扱っています。

秋葉原UDX
 駅前に広がる秋葉原クロスフィールドの中核施設。UDX内にはイベントスペースの「AKIBA_SQUARE」やアフレコ体験が出来る「東京アニメセンター」などが入っています。

ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba
 やや電気街口から離れるが、それでも秋葉原の風景を一変させたに違いない「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」。つくばエクスプレスの秋葉原駅に直結しており、JRからもアクセスしやすいため今ではアキバのランドマーク的存在である。

 所長追記
 このほか、秋葉原は食玩、鉄道模型やガンダムのプラモデル、(懐かしの)ゲームソフト、それから私は興味ないですがフィギュアなどの中古品などの店が多く、レアなものを探すときには非常に重宝します。ここでは紹介できないような怪しい店も多数あり、あまりドップリ浸かると、もはや引き返せなくなってしまいますが(笑)、適度なお付き合いで、我々の趣味生活を充実させてくれる場所ですよ〜。