梅小路蒸気機関車館〜京都府京都市下京区〜
  Umekoji Steam Locomotive Museum in Kyoto City , Kyoto Prefecture

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梅小路蒸気機関車館ホームページ
 梅小路蒸気機関車館は、日本の鉄道開業100周年を記念して1972(昭和47)年に開設された日本最大の蒸気機関車をテーマにした博物館。梅小路機関区の扇形車庫や転車台をそのまま活用したもので、全国から集められた貴重な蒸気機関車たち、16形式18両を保存展示。しかもうち7両は動態保存され、中でもC57 1号機は主にJR山口線で「SLやまぐち」号として、C56 160号機はJR北陸本線で「SL北びわこ」号として、営業路線上を走ります。

 また、1997(平成9)年に梅小路蒸気機関車館へ移築された旧二条駅舎は、山陰本線の高架化によって役目を終えるまで現役最古の駅舎だったもの。元は1904(明治37)年、当時の京都鉄道株式会社が本社の社屋も兼ねて建設した和風の2階建駅舎で京都市有形文化財に指定。天皇陛下や皇族が使用したため、貴賓室も備えています。

 そしてシンボル的存在の扇形機関庫は、1914(大正3)年に建設された現存最古の鉄筋コンクリート造りの建築で、国の重要文化財に指定されています。

 このほか、隣接する梅小路公園では京都電気鉄道(のち京都市電に買収された)創業の頃に活躍した路面電車、狭軌1型27号が動態復元され、運転されています。これらも蒸気機関車と共に、じっくりと見たいものですね。
(写真:特記以外はリン/解説&上写真:裏辺金好)

○旧二条駅舎
 幸いにも移築されて、梅小路蒸気機関車館の入り口&資料館として活躍しています。

外観


貴賓室

○保存車両たち
 続いて梅小路蒸気機関車館にいるSLたちを1機ずつ紹介します。見ていただくと解りますが、北は小樽から南は鹿児島まで、主にトップナンバー機を中心に数多くの車両が集められています。

8600形(8630号機) 【動態保存】
 1914年汽車製造製。弘前運転区より転入。

9600形(9633号機)
 1914年川崎造船所製。小樽築港機関区より転入。

B20形10号機 【動態保存】
 1946年立山重工業製。鹿児島機関区より転入。

C11形64号機
 1940年川崎車輌製。 会津若松機関区より転入。

C51形239号機
 1927年汽車製造製。1962年に新潟機関区で廃車され、新潟鉄道学園で教材として使われていたものを国鉄長野工場で復元し、ここに展示されました。

C53形45号機
 1928年汽車製造製。梅小路機関区で1950年に廃車後、交通科学館(現、交通科学博物館)を経て梅小路へ。

C55形1号機
 1935年川崎車輌製。旭川機関区より転入。

C56形160号機  【動態保存】
 1939年川崎車輌製。上諏訪機関区より転入。現在も車籍があり、主に北陸本線で運転されています。 たまにC57 1号機と共に、もしくは代役としてSLやまぐち号として山口線で運転されることも。


C57形1号機  【動態保存】
 1937年川崎車輌製。佐倉機関区(千葉県)より転入し、御覧のようにSLやまぐち号として3月〜11月の週末などを中心に山口線で運転されています。ちなみに、C57はスマートな美しい車体より「貴婦人」の愛称があります。


C58形1号機
 1938年汽車製造製。北見機関区より転入。

C59形164号機
 1946年日立製作所製。奈良運転所より転入。


C61形2号機 【動態保存】
 1948年三菱重工業製。宮崎機関区より転入。

C62形1号機 【準鉄道記念物】
 1948年日立製作所製。1967年に広島第二機関区で廃車され、広島鉄道学園に保管されていたものを、1994(平成6)年に梅小路へ持ってきたものです。


C62形2号機 【動態保存】
 1948年日立製作所製。小樽築港機関区より転入。 1997年9月11日には京都駅まで新ビルオープンを記念して運転され、また1999年8月1日〜9月12日には品川駅で「ドリームトレイン1999」として展示されています。
(撮影:裏辺金好)

D52形140号機
 1925年日立製作所製。直方機関区(福岡県)より転入。


D51形1号機
 1936年川崎車輌製。浜田機関区(島根県)より転入。


D51形200号機 【動態保存】
 1938年鉄道省浜松工場製。中津川機関区(岐阜県)より転入。


D52形468号機
 1946年三菱重工業製。五稜郭機関区より転入。


オハフ50 68(休憩所)
 何気なくおかれていますが、国鉄後期に大量製造され、そして大量廃車された50系客車の貴重な生き残りだったりします。


オハ46 13+オハフ33 48
 C62 1号機の後ろにいる旧型客車。あまり保存状態は良くないようで、先行きが少し不安・・・。(撮影:裏辺金好)

マニ50 2232
 荷物車として誕生したマニ50の貴重な生き残り。(撮影:裏辺金好)


展示されているナンバープレート


お召し列車の諸装備