長野県佐久市〜旧中込学校〜
  Nakagomi School in Saku City , Nagano Prefecture

▼MAP

▼アクセス
JR小海線滑津駅より徒歩

▼関連サイト
佐久市役所ホームページ「旧中込学校」
 佐久市に残る国の重要文化財、旧中込学校の校舎は、1875(明治8)年に当時の下中込村全戸の篤志者の寄付により建設されたもので、現在日本に残っている洋風の学校の中では最古のものです。当時は珍しいガラスを使用したことから、ギヤマン学校とも呼ばれ、さらに中央の天井から、時間を告げるための太鼓がつるされるという、ちょっと和風な雰囲気もあります。設計は明治2年から6年までアメリカに留学した、地元の下中込村出身である棟梁、市川代治郎。留学の成果を披露する建築となったわけで、力も入ったことでしょう。ちなみに、竣工時は成知学校と称しましたが、翌年に早速、現在の名前である中込学校と改名。1919(大正8)年まで使用され、町役場や公民館などに転用。1971(昭和46)年〜1973(昭和48)年に解体復元修理、1995(平成7)年にも復元修理が行われていますが、明治から現在に至るまで位置を変えていないのも特徴で、現在の中込小学校の歴史をそのまま伝える貴重な学校建築です。
(解説&写真:裏辺金好)



1階講堂(音楽室/左側)と第一教場(右側)
ステンドグラスから光が差し込み、幻想的な雰囲気。


1階講堂(音楽室)オルガン


1階の宿直室


2階廊下


2階の第三教場(教室)


展示物
江戸時代から昭和まで、様々な時代に出版された教科書が数多く展示されています。


隣接する公園には、付近の小海線などで活躍したC56 101号機が保存。

 また、小海線の前身である佐久鉄道のキホハニ56も保存。佐久鉄道国有化後はキハニ40605、さらにキハニ40706となり、1942(昭和17)年に廃車。三重県の三岐鉄道へ移籍してキハニ6、さらに兵庫県の別府鉄道へ移籍し、キハ3となり、廃車後にゆかりの地である現在地へ戻ってきました。