旧米沢高等工業学校本館〜山形県米沢市〜


 旧米沢高等工業学校本館は、1910(明治43)年築。米沢高等工業学校が東京、大阪、京都、名古屋、熊本、仙台に続いて全国第7番目の高等工業学校として開校したときから使用されているもので、文部省建築課の設計技師である中島泉次郎の設計で建てられたもの。
 ネオバロック調の優美な建築で、玄関の両脇に設置した塔のような階段室が、建物をより重厚にして変化ある立面構成としたのが最大の特徴。これが完成したとき、地元の人たちは我が目を疑ったのではないでしょうか。規模といい、デザインといい、数ある学校建築の中でも極めて秀逸なものだと思います。
 なお、内部の見学は月曜日から金曜日(祝日及び年末年始を除く)の 午前9時〜午後3時。それ以外は外観のみ自由に見学することが可能です。
(撮影&解説:裏辺金好)

○地図



○風景


中央部1階は事務室、応接室、2階は校長室、応接室、会議室。あと両翼は教室という構成。






山形新幹線開業時に改築されたJR米沢駅は、この米沢高等工業学校本館をイメージしたもの。

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