旧横浜ゴム平塚製造所記念館〜神奈川県平塚市〜
旧横浜ゴム平塚製造所記念館(愛称「八幡山の洋館」)は、日本火薬製造の建物として1912(明治45)年頃に建設されたもの。日本火薬製造が海軍に買収されて軍火薬廠となってから、将校クラブ(横須賀水交社)の応接室、娯楽室、食堂として使用され、戦後は横浜ゴムの会議室、貴賓室として使用されました。神奈川県内でも数少ない、明治期の特徴を残す貴重な洋館であり、アーチ型の窓や塔屋などが優雅な印象を与えています。
老朽化により取り壊されることになったものを、平塚市が取得して近くの八幡山公園へ移築。2009(平成21)年4月より一般に公開を始めており、隣接する平塚八幡宮と共に平塚市を代表する景観を形成しています。なお、国の登録有形文化財に指定されています。
(撮影・解説:裏辺金好)