郡山市公会堂は、1924(大正13)年9月に郡山町と小原田村の合併で、郡山市が全国99番目の市として発足したことを記念して、同年10月に建てられたもの。設計は、大蔵大臣官房臨時営繕課長の矢橋賢吉の監修で、部下の荻原貞雄が担当。矢橋は荻原に対して、オランダのハーグ平和宮の設計図面を元に指示したといわれています。
半円連続アーチの柱廊や、垂直に伸びた塔屋などが特徴で、非常に美しい建築です。2002(平成14)年には国の登録有形文化財に指定され、2005(平成17)年に行われた改修工事で美しさを取り戻しました。
(撮影・解説:裏辺金好)
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