登呂遺跡〜静岡県静岡市駿河区〜
  Toro Ruins in Shizuoka City in Shizuoka Prefecture

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▼アクセス
JR東海道本線静岡駅よりバス

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静岡市役所「登呂博物館」
 太平洋戦争中の1943(昭和18)年軍需工場建設の際に集落遺跡が発見され、戦後1947(昭和22)年から1950(昭和25)年にかけて大規模な発掘調査が行われました。その結果、弥生時代後期の集落遺跡で、10軒前後の建物(竪穴式住居)と数棟の倉庫(高床式倉庫)、約8ヘクタールの水田が確認され、土器や木製容器、木製農具や生活用具が発見されるなど多くのことがわかり、弥生時代の人々の暮らしの様子を明らかにした遺跡として1952(昭和27)年に国の特別史跡に指定されました。

 そして1999(平成11)年から2003(平成15)年にかけて史跡再整備のため行われた再発掘調査では登呂ムラが洪水で滅びる直前の姿が確認されました。現在、2006(平成18)年から2011(平成23)年にかけて再整備工事が行われています。上写真は、遺跡の隅に展示されている竪穴式住居と高床式倉庫で、再整備前から存在。
(撮影・解説:ロクマルサン様 禁転載)

登呂遺跡全景



竪穴式住居
弥生時代の代表的な住居。木と藁で造られていて、入り口以外に窓は無いです。
史跡再整備の際に新造したもので、弥生時代のときと同じ位置の少し上に建てられています。
ちなみに、それ以前は遺構の保存という意味で当時とは違う位置に建てられていました。




高床式倉庫
主に米などを保存していた倉庫。これも再整備で新造された建物です。


高床式倉庫
ねずみなどが侵入して米を食べることのないように、柱にはねずみ返しという板が挟まれています。


祭殿
再発掘調査で新たに見つかった建物。
これまでの調査ではなかったもので、他の遺跡のものと照らし合わせて判断したとの事。
見慣れぬ建物に地元の方も驚いている様子。


水田
再整備以前の登呂遺跡はとにかく木が生い茂っていたのですが、このとおり伐採されて水田が復元されています。



遺跡の南側にも水田が復元されています。
こちらは前からあったもので、現在も近隣の小学校や町内会などが稲を育てています。



登呂博物館(工事中)
現在博物館はリニューアル中。2010(平成22)年秋に公開予定です。



芹沢_介美術館
博物館に隣接されている美術館。近くには彼が住んでいた家が日曜・祝日に公開されています。



遺跡とはあまり関係がありませんが、遺跡北側にはお土産屋があります。
閉まっている場合が多いのですが、ここで売られているアイスまんじゅうはおすすめです。



遺跡の西側には安倍川もちの製造メーカーやまだいちさんがあり、安倍川もちを食べることもできます。
建物は中々風情があります。