山口県を代表する観光名所の1つで、菅原道真を主神とする防府天満宮。その起源は以下の通りです。
平安時代、菅原道真が藤原時平の讒言(ざんげん)によって太宰府に流される途中、しばらくこの地(勝間の浦)に滞在し、その後に彼が亡くなった翌日に勝間の浦に神光が現れ、この酒垂山に瑞雲が棚引きました。
これを見た国司の土師信貞は、「菅公の御霊がお帰りになられた」と感じ、904(延喜4)年に松ヶ崎に社を立てたことに由来します。これは太宰府天満宮、北野天満宮に先立つもので、日本で最初の天満宮といわれています。長らく松崎天満宮(または松崎神社)と呼ばれていましたが、1953(昭和28)年から現在の名称になりました。上写真は防府天満宮の楼門。1963(昭和38)年に再建されたものです。
(撮影・解説:裏辺金好)