吉備津神社&吉備津彦神社〜岡山県岡山市北区〜
岡山駅からJR吉備線に乗って吉備津駅から程近い場所にある吉備津神社、さらに一駅手前の備前一宮駅で降りると吉備津彦神社という、よく似た名前の神社があり、それぞれが大変見所のある場所となっています。
今回はこの2つの神社をご紹介。最初に吉備津彦神社から見ていきましょう。
この神社は、大吉備津彦命を主神とし、また桃太郎伝説の原型ともいわれる「温羅退治」のお話も伝わっています。凶悪な温羅を武勇の誉れ高い五十狭芹彦命が倒すという物語。国宝に指定された壮麗な社殿と、高低差のある屋根付きの回廊が織り成す景観は見事なものです。
(撮影&解説:裏辺金好)
▼MAP
▼アクセス
JR吉備線吉備津駅JR吉備線備前一宮駅
▼関連サイト
吉備津神社公式サイト
吉備津彦神社公式サイト
○吉備津神社
参道
北随神門 【国指定重要文化財】
1543(天文12年)築。三間一戸八脚門、入母屋造、檜皮葺。
本殿・拝殿 【国宝】
1425(応永32年)築。なんと、室町幕府第三代将軍の足利義満の命により建立。
屋根は前後二つの入母屋造を連結した、比翼入母屋造と呼ばれる独特な外観です。
回廊
南随神門 【国指定重要文化財】
1357(延文2年)築で、吉備津神社最古の建築。三間一戸八脚門、入母屋造、本瓦葺。
本殿、南随神門、回廊
御釜殿 【国指定重要文化財】
1612(慶長17年)築。古くから伝わる「鳴釜の神事」を行う建物です。
犬養毅銅像
○吉備津彦神社
吉備津彦神社は、伝説では第十代崇神天皇の時代に創建されたといわれ、吉備神社と同じく大吉備津彦命を主神としています。また、古来より備前国の一の宮として崇敬を集めており、羽柴秀吉が備中高松城を攻略する際、ここに立ち寄って戦勝祈願しています。なお、多くの建物を1930(昭和5)年の火災で焼失してますが、それでも江戸時代初期の建築も現存しており、見所ある神社です。随神門
1697(元禄10)年築。
拝殿・大社殿
1936(昭和11)年築。
本殿 【岡山県重要文化財】
1697(元禄10)年築。池田光政公が造営に着手しその子、綱政公の時代に完成したもの。
洋館 本殿、渡殿、祭文殿、拝殿と大社殿が一直線に並んでいます。