天龍寺〜京都府京都市右京区〜
  Tenryu-Ji (Temple) in Fushimi-ku , Ukyo-ku , Kyoto City , Kyoto Prefecture

 天龍寺は、夢窓疎石が足利尊氏に進言し、光厳上皇の院宣を受けて後醍醐天皇菩提を弔うために嵯峨嵐山の地に建立された寺院で、1345(慶永4)年に誕生しました。その後、京都五山の第一として栄えますが、歴史上はたびたび火災に巻き込まれ(大きなものでも8回)、特に応仁の乱、そして幕末に「蛤御門の変」で長州兵の陣所となり、堂宇を失っています。

 現在残る建物は明治後半〜昭和初期にかけて整備されたもので、庭園との組み合わせの優美さは見事なもの。世界遺産に指定されています。
(撮影&解説:裏辺金好)

▼MAP

▼アクセス
京福電鉄嵐山線嵐山駅
JR山陰本線嵯峨嵐山駅

▼関連サイト
天龍寺公式サイト



勅使門 【京都府指定文化財】
桃山時代の建築で、天龍寺随一の古建築。しかし今や駐車場の裏側となっており、随分と扱いが悲惨です・・・。


法堂(はっとう)
1864(元治元)年の兵火で焼失し、江戸後期建立の雲居庵禅堂(選佛場)を移築したもの。



庫裏
1899(明治32)年築。切妻造の屋根下の大きな三角形の壁を正面に見せている姿が特徴的。
方丈や客殿と棟続きの構造になっています。


庫裏

大方丈
1899(明治32)年築。


大方丈
庭園側から撮影。


小方丈
1924(大正13)年築。


多宝殿
1934(昭和9)年築。後醍醐天皇の尊像を祀る祠堂です。




天龍寺庭園



天龍寺庭園



天龍寺庭園