千葉県香取市佐原〜伊能忠敬ゆかりの古い町並み〜
  Sawara Traditional Japanese Town in Katori City, Chiba Prefecture

▼MAP

▼アクセス
JR成田線佐原駅より
徒歩orfレンタサイクル

▼関連サイト
佐原観光協会ホームページ
NPO小野川と佐原の町並みを考える会
 今回は千葉県香取市の佐原地区を見て行きます。元々は佐原市でしたが、平成の大合併の中で2006年3月27日、香取郡栗源町、小見川町、山田町と合併し、香取市になりました。
 さて、佐原は利根川水運の中継基地として栄えた場所で、現在でも小野川沿いと周辺には商家が建ち並ぶ古い街並みが残っており、「小江戸」として人気のスポット。また、関東で初めて重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。そして佐原はもう1つ、伊能忠敬が住んでいた場所として有名。
 伊能忠敬は現在の九十九里町小関の出身ですが、18歳の時に佐原の伊能家に婿養子に入り、商才を発揮し伊能家を建て直し、50歳で隠居すると江戸に測量の勉強に。そして、目覚しい才覚を発揮し認められ、日本全国の測量を行って、あの有名な大日本沿海輿地全図を幕府の支援と弟子達と共に作り上げるという、凄まじい人物。業績もさることながら、50歳で全く別の世界に飛び込むというチャレンジャー精神が凄いですね。
 現在でも伊能忠敬ゆかりの家が現存しており、記念館と共に佐原を代表する見所の1つです。

伊能忠敬旧居
 佐原には数々の古い家や商店が残りますが、まずは伊能忠敬の旧居をご紹介しましょう。商人の家に婿養子に入った伊能忠敬ですが、書院を自分で設計していることから解るとおり、元々は設計のような作業が好きだったんですね。

小野川にかかる樋橋の目の前が伊能忠敬邸。


こちらは店舗の部分。若い頃は、伊能忠敬もここで商売に精を出したことでしょう。

伊能忠敬旧宅の背面。

現在も残る土蔵は江戸中期の建築といわれ、伊能忠敬が婿養子に来る前からあったそうです。

佐原の古い町並み

中村屋商店 【千葉県有形文化財】 1855(安政2)年築


小堀屋別館(旧千葉合同銀行佐原支店) 昭和初期

福新呉服店 【千葉県有形文化財】 1895(明治23)年築

小堀屋本店 【千葉県有形文化財】 1892(明治25)年築

正文堂書店 【千葉県有形文化財】 1880(明治13)年築

紀の國屋商店 1894(明治27)年築

虎屋菓子舗 建物は平成11年に改築されたものですが、創業はなんと1657(明暦3)年!
なお、改築前は佐原で最も古い建物だったそうです。・・・ちょっと残念。

宮定 1946(昭和21)年築

金清 1924(大正13)年築

亀村本店 主屋・・・1894(明治27)年、土蔵・・・1904(明治37)年
1718(享保3)年創業で、荒物や雑貨、食料品の卸業のほか、砂糖の販売で知られました。

北川商店 明治期の建築

清宮秀堅旧宅 主屋・・・1765(明和2)年築、土蔵・・・1869(明治2)年
清宮秀堅(1809〜1879年は佐原出身の江戸時代の文人で、「下総国旧事考」「成田参詣記」などを著しました。


小野川で観光用などに現在も見られる光景

水戸屋 江戸中期頃築
元々は伊能三郎衛門家の穀倉。
飢饉の時は米をみんなに放出したため、餓死するものや一揆による打ち壊しは無かったとか。

金利(金田利兵衛) 明治後期築 1831(天保3)年創業

木の下旅館 1901(明治34)年築 
特に旅芸人たちに多く愛用されたそうです。

正上(しょうじょう) 【千葉県有形文化財】 1832(天保3)年築 
食用油の店として創業し、3代目からは醤油醸造業へ、9代目からは食品製造業も手がけ現在に至ります。

植田屋荒物店 1893(明治26)年築

三菱館(旧三菱銀行佐原支店) 1914(大正3)年築
さらに元々は川崎銀行佐原支店として建築されたもの(1943年に三菱と合併)。
レンガ造り2階建ての、ルネサンス風建築です。

古い町並みが残る通り。

藤川家具店 1921(大正10)年築

中村屋乾物店 【千葉県有形文化財】 1892(明治25)年築 

諏訪神社
 JR佐原駅から真っ直ぐ歩いていくと、諏訪神社というのがあります。伊能忠敬の銅像も近くにあるこの神社。天正年間(1573〜91)年に佐原の開発を行うにあたって設置されたものらしく、現在でも江戸時代末期に建設された社殿が残り、また雰囲気もいかにも古くから地元に親しまれてきた感じのする、凄く趣がある神社です。なお御例際及び神幸祭が、毎年10月第2土曜日を中日として前後3日間にわたって開催されます。

佐原駅前をあるくと、大鳥居が見えてきます。

続いて伊能忠敬の銅像が見えます。

そして見えてくるのが諏訪神社の階段。さて、登っていきましょう。

社殿は1853(嘉永6)年に建築されたもの。

社殿脇の大木は、長い年月の中で複雑な成長を遂げています。

今度は下に降りて行きます。