旧吉原家住宅とその周辺〜福岡県大川市〜
  Former Yoshiwara Family's House in Okawa City , Fukuoka Prefecture

 国の重要文化財に指定されている福岡県大川市の旧吉原家住宅。ここは柳川藩小保町の別当を代々務めた吉原家の住宅で、主屋は1825(文政8)年の建造です。藩の公式行事や、将軍の代替わりごとに幕府から諸藩に派遣される巡検使の宿泊にも使用されたことから、武家屋敷風の立派な空間と、家族が普段生活する農家風の空間の2つを見事に組み合わせています。

  この住宅に使用されている建築技法は、欄干などに地元の伝統技術である大川木工を入れるなど見事なもので、さらに大名などを迎え入れる空間と、吉原家の人間が居住する空間とでは厳然とした格式の差を設けた構造になっているなど、1つの住宅で様々な表情を見ることができる見事な建築です。ちなみに私が訪問した時は、吉原家の直系子孫の方にご案内いただけまして、大変貴重な話を多数聞くことが出来ました。 (撮影&解説:裏辺金好)
 ▼MAP

 ▼アクセス
西日本鉄道柳川駅よりバス

▼関連サイト
 大川市役所「吉原家住宅」

○風景

式台玄関
入母屋造の屋根を備え、格式の高い構造となっています。

内部
 見ていただけると解りますが(・・・と思ったのですが、写真では解りにくいですな)、畳の縁がも接待用の上の間・次の間・三の間と、家族の居住空間でハッキリ異なっているほか、天井の高さも家族の居住空間の方が低くなっています。

 ちなみにこの写真の場合、看板が立っている場所が三の間。奥が家族の居住空間で、家族用の畳は単純な黒い縁です。


上の間(写真で奥の部屋)&次の間

次の間
机が斜めになっているのは、ここから庭を眺められるようにしているからとのこと。

上の間

縁側
なんと、これだけ長いにも関わらず、それぞれ1本の木で構成。

縁側
さらにコーナー部分の処理も見事で、大工さんの高い技術が伺えます。

吉原家居住空間
家の人間が生活するのは、二の間・三の間と庭を挟んで向かい合ったこのエリア。
旧吉原家住宅は、コの字型に建物が配置されています。

○周辺の古建築

中村家住宅

高橋家住宅 【大川市指定文化財】