明治公園のサイロ〜北海道根室市〜
1875(明治8)年に創設された開拓使根室牧畜場の跡地である、根室市の明治公園。ここには戦前に建築された3基のサイロが残り、いずれも国の登録有形文化財に指定されています。第二サイロは1932(昭和7)年、第一サイロと第三サイロは1936(昭和11)年に建てられました。
通常サイロのレンガは円弧に合わせ扇形に焼くのですが、明治公園のサイロは通常の形状のレンガを使用し、最も細長い面でレンガを立てロの字型を造りながら積む、小端空間積みを採用しているのが特徴です。これによって発生する空洞部分による、断熱効果を意図したと考えられています。
(撮影&解説:裏辺金好)