向島百花園〜東京都墨田区〜




 春のウメや、秋に見られるハギのトンネル、さらには「隅田川七福神めぐり」などで有名な向島百花園。
 1805(文化2)年頃、骨董商を営んでいた佐原鞠塢(さはら きくう)が、交流のあった江戸の文人墨客の協力を得て、旗本である多賀氏の元屋敷跡の約3000坪を購入し、ウメ360本を中心とした民営の花園として開設したのが始まりです。
 百花園の名前は、「梅は百花に魁けて咲く」または「四季百花の乱れ咲く園」という意味として命名されたとも云われ、江戸中の庶民に行楽地として親しまれたほか、江戸幕府第12代将軍の徳川家慶も訪れています。また、新梅屋敷とも呼ばれました。
 その後、小倉家に所有が移った後、1938(昭和13)年に東京市へ保存を前提に寄付され、有料での一般公開を開始。太平洋戦争では甚大な被害を受けますが復元され、現在は国の名勝及び史跡に指定されています。


(撮影&解説:裏辺金好)


○場所


○風景(梅の時期)



東京市による石碑


庭園地図


庭園入口












日本橋石碑
模造品と思われるとのこと。
このほか、松尾芭蕉の句碑など、二十数基の文人たちの石碑があるのも特徴です。

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