岩崎弥太郎生家〜高知県安芸市〜


○解説

 三菱グループの創業者である岩崎弥太郎(1835〜85年)の生家で、彼の曽祖父である岩崎弥次衛門が1795(寛政7)年頃に建築。建坪約30坪藁葺きの平屋で、4室から構成される中農の家です。岩崎弥太郎はこの家で育ち、江戸留学を経て、後藤象二郎の引き立てで土佐藩の土佐商会、坂本龍馬が設立した海援隊で手腕を発揮。明治維新後は海運業に乗り出し、三菱商会を創設。三菱グループ発展の基礎を造りました。
 (解説:裏辺金好&リン/写真:リン)

○場所



○風景


現在も岩崎家の所有ですが、一般に公開されています。


母屋に隣接する庭には少年時代の弥太郎が大志を膨らませたという逸話の残る、日本列島の形に並べられた庭石が今でも残っています。結果的にはその類い稀な手腕で、見事に日本を手中に収める政商として今日まで続くものをいくつも残す傑物となったわけですが、そのルーツがここにあります。





三階菱
土蔵に取り付けられている岩崎家の家紋。これに上図のとおり山内家の家紋が組み合わされ、三菱商会の全身である九十九商会の船記号となり、現在のスリーダイヤに変わりました。



岩崎弥太郎の像
1985(昭和60)年に、岩崎弥太郎生誕150年を記念して江ノ川上公園に建立されたものですが、2015(平成27)年に岩崎弥太郎生家に移設されました。

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