真光寺〜岡山県備前市〜


○解説

 備前市にある真光寺は、高野山真言宗の寺院で山号は御瀧山(おたきさん)。その歴史は古く、寺伝では739(天平11)年に行基が開基したとされています。室町時代建立の本堂と三重塔や江戸時代建立の仁王門が残り、建築的な見応えは十分です。
(撮影&解説:裏辺金好)

○地図



○風景


仁王門 【備前市指定文化財】
1711(正徳元)年の建築。門の様式は三間一戸八脚楼門、屋根は入母屋造りの本瓦葺きです。


分断
仁王門と本堂の間は、昭和30年代に赤穂線と国道2号線(バイパス)の開通に伴い完全に分断。仁王門周辺は宅地化され、本堂に行くには跨線橋と歩道橋を渡る必要さえあるため奇妙な風景になっています。


本堂 【国指定重要文化財】
元々は応永年間(1394〜1428年) に三間堂として建築されたものを、1516(永正13)年に五間堂へ大改築。桁行五間、梁間五間、単層、入母屋造、本瓦葺で、正面に一軒の向拝が付いています。

三重塔 【国指定重要文化財】
室町時代中期の建立と推定。1613(慶長18)年、蓮華頂寺(瀬戸内市牛窓町)にあったものを移築したと云われています。高さは18.24m(うち青銅製の相輪の高さは5.88m)

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