秋吉台・秋芳洞〜山口県美祢市秋芳町〜
山口県を代表する自然風景の1つ、秋吉台(国定公園・特別天然記念物)と秋芳洞(あきよしどう/特別天然記念物)。秋吉台は日本最大のカルスト台地で、石灰岩の岩肌が露出した石灰岩柱「ラピエ」、石灰岩を雨が溶かすことによる、月のクレーターのように凹んだ「ドリーネ」など、独特な景観が特徴です。雨水で解ける性質がある、秋吉台の石灰岩の中にはサンゴ、ウミユリなどの化石も見つかるとか。なお毎年2月に山焼きが行われることもあり、木々が生い茂らない、このような景色になります。
そして、その地下100mに広がる秋芳洞は、秋吉台の下に450も広がる洞窟の中でも、日本屈指の大鍾乳洞。1926(大正15)年、当時皇太子だった昭和天皇が訪問されたとき、この「秋芳洞」の名前を付けられたとか。中は寒そうに見えますが、実は温度は四季を通じて17℃と一定に保たれているのが特徴。また、観光コースは約1km(総延長は10km)と、誰でも手軽に歩くことができます。
いずれも非常に不思議な景観が見るものを楽しませてくれます。
(撮影:裏辺金好)
○地図
○風景
ナガジャクリウバーレ
では、今度はその地下へ行くとしましょう。実際にはエレベーターで行きましたが、一般的なルートである、案内図右側の秋芳洞入り口よりご紹介していきます。
〇秋芳洞
長渕
籠岩
百枚皿
河内富士
南瓜岩
大黒柱
空堀・ライオン岩
黄金柱
秋芳洞から分岐する黒谷支洞の風景(以下全て)
五月雨御殿
マリア観音
〇秋芳白糸の滝
旧秋芳町エリアには、このほかにも様々な見所があります。たとえば、やはり鍾乳洞の景清洞や、緑の丘の中腹に突如出現するゴツゴツした石の海の大岩郷(国天然記念物)。そして下写真の秋芳白糸の滝など。いずれも、秋芳洞から車で15分〜20分ほど。公共交通機関の利用はちょっと厳しいかもしれませんが、車で訪問された場合や、タクシーに乗る余裕がある場合には、ぜひ合わせて見てください。厚東川の上流にあり、水が岩肌を白糸のように流れるところから、白糸の滝と呼ばれます。滝の高さは約30m、幅は約10m。夏休み期間には「そうめん流し」もあるとか。場所は美祢市秋芳町嘉万柏木。
(撮影:こうちゃん)