ハウステンボス〜長崎県佐世保市〜
  Huis Ten Bosch in Sasebo City , Nagasaki Prefecture

 ハウステンボスは長崎県佐世保市の大村湾北端に位置するテーマパークで、オランダの街並みをイメージとし、ヨーロッパ全体をテーマとしています。1992(平成4)年3月25日に開園し、町名はハウステンボス町とされ、テーマパークが実際に一つの町となっているのが特徴です。

 園内は主に、風車と花畑ののどかな風景がつづく「キンデルダイク」、アミューズメント施設が集まる街「ニュースタッド」、四季折々の花を咲かす広大なアートガーデンがある「フリースラント」、世界最大級のホラータウン「スリラー・ファンタジー・ミュージアム」、ショッピングや催しものが楽しめる賑やかな街「ビネンスタッド」、多数のレストランが軒を並べる地区が「ユトレヒト」、さらに港町やオランダの宮殿を忠実に再現した「パレス ハウステンボス」が位置する、無料で散策可能なリーゾーンなどに別れています。

 当初は長崎県西海町(*現在は西海市)にあった長崎オランダ村(2001年10月閉園)と共に好評を博し、JR博多駅からは直通の特急列車が数多く設定されるなど、多くの人が訪れましたが、次第に減少に転じて経営が行き詰まり、2003(平成15)年に会社更生法の適用を申請。野村プリンシパル・ファイナンスによる支援で再建が始まり、リニューアルも行われますが、これも行き詰まり、2010(平成24)年には旅行会社のエイチ・アイ・エス(H.I.S.)を中心とした再建が始まります。
 
 平成23年9月期決算では、サウザンド・サニー号の就航を中心とした人気アニメ「ワンピース」をテーマにした展示や、様々なイベントの充実等によって、開園以来初の黒字化を達成するなど好調に推移。事業の再生に成功し、再び多くの人でにぎわうようになっています。
(撮影&解説:裏辺金好)
 ▼MAP
 ▼アクセス
 JR大村線ハウステンボス駅より徒歩

 ▼関連サイト
 ハウステンボス公式サイト

○ドルトームンから見たハウステンボスの風景

手前がニュースタッド、奥が住宅地「ワッセナー」、左端がキンデルダイク。
写真左の大きな建物はホテルオークラJRハウステンボス。

手前がビネンスタッド、奥がスリラー・ファンタジー・ミュージアム、ニュースタッド




フリーゾーン
こちらのエリアはフリーゾーン。入園料金無しで散策することが出来ます。開園当時とは異なりますね。


フォレストヴィラ
森に囲まれたコテージタイプのホテル。

○風景

ハウステンボス駅
鉄道での玄関口となるハウステンボス駅も、ヨーロッパ的なデザイン。

ホテルオークラJRハウステンボス
続いて見えてくるのが、この大きなホテル。開業当初はハウステンボスジェイアール全日空ホテルでした。

ロンドンバス
ホテルの脇にはなぜかロンドンバスが・・・。

有料ゾーン入口

ナイアンローデ城
テディベアキングダムとして使用され、モデルはユトレヒト州にある古城です。


テディベアミュージアム



キンデルダイク
三機の風車を中心としたエリア。美しい花々がオランダの風景を彷彿(ほうふつ)とさせます。




ニュースタッド
アミューズメント施設は基本的にこの周辺が中心。






ビネンスタッド



園内の乗り物
クラシックなデザインなのが特徴。


数多くの商業施設が充実しています。


ドムトールン
 105mのタワーでハウステンボスのシンボル的存在。モデルは、オランダ最古といわれるドム教会の鐘楼で、1321年から1382年にかけて建てられたもの。カトリックの建造物だったため、プロテスタントが主流になると宗教的意義は失われましたが、今でも初期ゴシック建築の代表として観光名所になっているそうです。


ホテルヨーロッパ


ホテルヨーロッパ

デ リーフデ号
 1600(慶長5)年に日本に漂着したオランダの帆船を、オランダの造船所で復元したもの。日本に到着した初めてのオランダ船で、生存した乗組員の中には江戸幕府の外交顧問になったヤン・ヨーステンやウィリアム・アダムス(三浦按針)が含まれ、ここから日本とオランダの本格的な交流が始まりました。


フリーエリアからドルトームンを臨む

フリーエリアにて


ポルセレインミュージアム
 江戸時代にヨーロッパに輸出されて好評を博した伊万里焼を紹介する施設。中でも、ドイツ・ベルリンにあるシャルロッテンブルグ宮殿の磁器の部屋「ポルセレイン・キャビネット」を再現した部屋は圧巻です。





サウザンド・サニー号
フリーエリアから乗ることが出来るもので、アニメ「ワンピース」で主人公たちが乗る帆船を再現。


園内の看板より

ウォーターマークホテル長崎・ハウステンボス
旧ホテルデンハーグ。館内表示から接客・サービスにいたるまですべてが「英語」としたユニークなホテル。


パレスハウステンボス
 17世紀にハーグの森に建てられ、現在はオランダのベアトリクス女王陛下のお住まいになっている宮殿の外観を、オランダ王室の特別許可によって忠実に再現したもの。ハウステンボス美術館として使用され、美術展などが開催されています。


カナルクルーザー
広大なハウステンボス内に巡らされた全長6kmの運河を、運河船「カナルクルーザー」でめぐることが出来ます。
最後に、カナルクルーザーからの風景を紹介して終わりにしたいと思います。