松桜閣〜富山県黒部市〜


 松桜閣は元々、富山県知事である国重正文が1883(明治16)〜1888(明治21)年の在任中に使用した建物で、上新川郡奥田村(現・富山市奥田)に建築。国重知事が東京に転任した際、黒部市の豪農西田収三が購入し、1891(明治24)年に現在地へ移築しました。
 1931(昭和6)年に天真寺が購入し、北側に本堂と南側に茶室を建設。さらに、富山市の庭師である城川久治が近江八景を取り入れた現在の壮大な庭園を完成させます。2008(平成20)年から約3年かけて復元工事が行われ、往時の雰囲気を取り戻しています。
 庭園は黒部市指定名勝に指定され、北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅にも非常に近いことから、ちょっとした散策にもお勧めです。
(撮影&解説:裏辺金好)

○地図



○風景






































おまけ。黒部宇奈月温泉駅前(富山地方電鉄は新黒部駅)では、黒部峡谷鉄道の電気機関車ED8とトロッコ(ハフ26、ハフ27)が保存されています。

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