屋外展示物〜船の科学館〜


半没水型双胴実験船「マリンエース」
 1977(昭和52)年10月に完成した日本初の半没水型双胴実験船。水面下の魚雷のような形をした没水部(ロワーハル)と水面上の上部構造物を、流線型の断面を持つ結合部材(ストラッド)で結合。従来の船に比べて造波抵抗が小さく、高速性能に優れています。

超電導電磁推進装置
 1992(平成4)年に進水した、世界初の超電導電磁推進船「ヤマト1」に搭載された推進装置。ヤマト1の本体は、神戸海洋博物館で野外展示されています(下写真)。


(参考)超電導電磁推進船「ヤマト1」


潜水調査艇「たんかい」
 1979(昭和54)年に開発された、大陸棚海域における潜水調査を目的に建造された下半部透明潜水艇。

PC-18型潜水艇(模型)
 水深200〜300mの海中を自力走行し、陸上と同じように作業を行うことが可能。艇の先端にあるマニピュレータで岩盤の堀削作業に威力を発揮します。


二式大型飛行艇
 ちなみに「たんかい」がある場所には、当初は日本海軍が大戦中に開発した4発大型飛行艇が展示されていました。2004(平成16)年、鹿児島県鹿屋市にある海上自衛隊鹿屋基地史料館へ譲渡されています。


ロシア皇帝座乗艦「ナヒーモフ」主砲
 日露戦争の日本海海戦で撃沈したロシア軍艦「アドミラル・ナヒーモフ」の主砲です。


海底ハウス「歩号T世」
 1968(昭和43)年、海底技術研究所の若手技術陣による開発。静岡県沼津市内灘の沖合水深8mに設置し、3年3ヶ月に渡って居住を実験しました。

海底ハウス「歩号T世」(内部)

安乗埼灯台
 1872(明治5)年、伊勢湾を臨む三重県安乗崎に建設された八角形の灯台。木造灯台としては日本最古です。
 1948(昭和23)年まで使用され、 浜離宮公園(東京)、第三管区海上保安本部(横浜)への移築を経て、1973(昭和48)年から船の科学館で展示されています。

大瀬埼灯台
 1879(明治12)年築。長崎県の五島列島の大瀬崎に建てられた西洋式灯台で、1972(昭和47)年まで使用。なお、当時のものは上側の「灯篭部」みです。

九十九里木造漁船
昭和40年代初期に千葉県の九十九里片貝の船大工が建造した木造漁船です。

戦艦「陸奥」主砲


帆船「日本丸」
展示物ではありませんが、船の科学館には様々な船がやってきます。


水産庁「東光丸」
何がやってきているかは行ってのお楽しみ。・・・何も来ていないこともありますが・・・。

北朝鮮工作船
現在は、海上保安資料館横浜館(横浜市中区)で展示されていますが、当初は船の科学館で公開。

北朝鮮工作船
 海上保安庁と銃撃戦を行ったのは、2001(平成13)年12月22日のこと。自爆用爆発物によると思われる爆発を起こして、海の底に沈みましたが、2002(平成14)年9月11日に引き上げられ、公開された姿は多くの人を驚かせました。

北朝鮮工作船
船の後尾には、工作員に対し手向けられていた花と、曾野綾子氏による哀悼の意のメッセージが添えられていました。

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