不破八幡宮〜高知県四万十市〜


 不破(ふば)八幡宮は旧中村市の神社で、関白を務め、土佐一条氏の祖となる一条教房(のりふさ)が、応仁の乱を避けて一条家の荘園があった土佐国幡多荘に下向して中村を開府した際、幡多の総鎮守及び一条家の守護神として、石清水八幡宮を勧請して文明年間(1469〜87年)に建立したもの。明治以前は正八幡宮、または広幡八幡宮と称していましたが、明治元年に不破八幡宮と改称しています。
 本殿は1558(永禄元)年頃に再建されたものが現存し、国の重要文化財に指定されています。三間社流造、屋根はこけら葺きです。
 なお、秋の例大祭は一条家がこの地にやってきた際、「嫁かつぎ」と呼ばれる略奪結婚の風習を戒めるため、当八幡宮を男神、四万十市初崎に鎮座する一宮神社(いっくじんじゃ)を女神として共に執り行う結婚式を祭典神事に折り込んで行い始めたもの。神様の結婚式として長く親しまれています。
(撮影:リン)

〇地図



○風景


全景


本殿 【国指定重要文化財】

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