横浜高速鉄道みなとみらい線〜神奈川県横浜市中区・西区〜


 2004(平成16)年2月1日に開業した「みなとみらい線」。横浜駅にて東急東横線と直通運転を実施することで、横浜市電廃止以後、長らく鉄道路線の無かった横浜市の中心である、馬車道や日本大通り、中華街方面へのアクセスが飛躍的に向上しました。
 今ではすっかり当たり前の存在となっていますが、ここでは開業2日後の2月3日(馬車道駅の一部は3月12日)に撮影した写真を掲載しておきます。
(撮影:裏辺金好)

〇地図



○横浜駅

 「透明感と光のあや」が織りなす、クリアな駅空間がコンセプト。






旧・東横線横浜駅改札口
2004年1月30日で役割終えた、従来の東横線横浜駅。その改札口は2月3日時点、このように塞がれていました。みなとみらい線は、その直ぐ右下に改札口があります。

○新高島駅

 廃止になった東横線高島町駅に変わって、みなとみらい線の駅として登場した新高島駅。「海」をモチーフに、活気ある街の将来を予感させるデザイン。のホーム階はスピードのある水の流れをイメージ、地下2階のコンコースは平面のウェーブ、地下1階の地下横断施設は縦のウェーブを意識しています。




全体的に暗めで、落ち着いた感じの駅になっています。またホームは、みなとみらい線唯一の相対式ホーム1面1線です。

○みなとみらい駅

 地域的な特徴を考慮し“船”をモチーフとしながら、商業施設や美術館のイメージを駅デザインに取り込んでいるのが特徴。クイーンズスクエアと駅が、ステーションコア大吹抜により空間的に一体化しています。


クィーンズスクエア横浜の下にある「みなとみらい駅」。各種イベントや会議などに使われる大型施設パシフィコ横浜や、横浜ランドマークタワーの最寄り駅でもあります。





○馬車道駅


旧横浜正金銀行(現・神奈川県立歴史博物館)や赤レンガ倉庫など歴史的建造物が数多く残ることから、過去と未来の対比と融合をデザインのテーマとしています。




○日本大通り駅


 歴史的建物が多く立ち並ぶ街並みの中に入り込んだイリュージョン体験をテーマに、基本フォルムにアーチ、基本素材にレンガと石材を用い、移動速度の緩やかなプラットホームは歴史的建物の内部空間を、コンコースは建築群を連想させる外部空間を表現し、ホームに降立った瞬間からタイムスリップ的な歴史的体験を連続させて地上の街並へと誘う空間構成。




○元町・中華街駅


開港当時の歴史博物に関わるガイドブック、即ち「本」の駅というコンセプトでデザインしています。


横浜開港資料館より提供された当時の風物の絵葉書を真っ白な大型陶板に写真製版によって拡大して焼き付けているのが特徴。

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