祖谷のかずら橋/奥祖谷二重かずら橋〜徳島県三好市〜


 急峻な四国山地の中にある祖谷(いや)。1185(元暦2)年、壇ノ浦の戦いに敗れた平国盛(平教経)らが、幼い安徳天皇をお守りして隠れ住んだという伝承を持ち、外部との交通が近年まで隔絶されていたことから、中世以来の生活様式などが残ると云われています。
 この祖谷地域を流れる祖谷川(いやがわ)の各所には、生活路として自生の「シラクチカズラ」を編み連ねて創られた「かずら橋」が架けられていました。
 現在は、三好市西祖谷山村善徳にある「祖谷のかずら橋」(国指定重要有形民俗文化財)、三好氏東祖谷菅生にある「奥祖谷二重かずら橋」の2か所が残り、多くの観光客が訪れています。
(撮影:裏辺金好=祖谷のかずら橋、リン=奥祖谷二重かずら橋)

〇祖谷のかずら橋 地図



○祖谷のかずら橋


祖谷のかずら橋は、全長45m、幅2m、水面からの高さは中央部で14mです。




多くの観光客が訪れる場所なので店舗や駐車場なども充実。秘境にありますが賑わっています。

〇奥祖谷二重かずら橋 地図



〇奥祖谷二重かずら橋


祖谷のかずら橋から東へ約30qの場所に奥祖谷二重かずら橋があります。



女橋
ここには大小2つのかずら橋が架けられており、上写真は小さい方の「女橋」(めばし)。下流側には「男橋」(おばし)があり、あわせて夫婦橋を呼ばれるほか、上流側には「野猿」も架けられています。


男橋


野猿
ロープを引きながら渓流を渡ることができます。



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