東武博物館〜東京都墨田区〜
東武博物館は、1989年(平成元年)5月20日に東武鉄道伊勢崎線東向島駅高架下に開館した博物館・鉄道保存展示施設。東武鉄道で活躍した鉄道車両のほか、バス、ロープウェーの展示、向島地区の歴史・文化を紹介するコーナーなども開設されています。
2009(平成21)年7月22日にリニューアルオープンしているほか、8000系8111編成や「SL大樹」用12系、14系客車とヨ8000形車掌車を動態保存しています。
(撮影:裏辺金好)
〇地図
○風景
B1形5号蒸気機関車 【東武鉄道記念物】
1898(明治31)年製造。東武鉄道が1899 (明治32)年の開業のために、イギリスのべヤーピーコック社から購入した蒸気機関車12両のうちの1両。開業当時の姿で保存されています。
B1形6号蒸気機関車 【東武鉄道記念物】
1898(明治31)年製造。こちらは館外に展示されている6号機で、改造が加えられた廃車時の姿で保存されています。
デハ1形5号電車 【東武鉄道記念物】
1924(大正13)年に浅草(現・とうきょうスカイツリー)〜西新井間の電化に伴い登場。東武鉄道で最初に投入された8両の木造電車ののうちの1両で、日本車輌東京支店で製造された16m級の車両。
5700系5701号電車
1951(昭和26)年製造。戦後最初に新造した日光・鬼怒川線特急車で、前面の飾り金の形から“ネコひげ”の愛称で親しまれました。1960(昭和35)年、貫通扉付(後述する5703号と同タイプ)に改造されて1991(平成3)年7月に廃車されますが、2009(平成21)年に東武博物館で保存された際に原型顔に復元されています。
5700系5703号電車(カットモデル)
1953(昭和28)年製造。
1720系1721号電車
1960(昭和35)年9月にナニワ工機で製造。日光・鬼怒川温泉への特急電車として長く活躍しデラックスロマンスカーの愛称で親しまれました。スペースの関係で、車体が半分程度になって保存されています。
ED10形101号電気機関車
東武鉄道最初の電気機関車で、1928(昭和3)年にイギリスのイングリッ シュ・エレクトリック社で製造。1972(昭和47)年に近江鉄道へ譲渡されましたが、2009(平成21)年に東武鉄道へ里帰りし、翌年から東武博物館で展示されています。
ED5010形ED5015号電気機関車
1959(昭和34)年3月、日立製作所水戸工場で製造。展示機は東武東上線で活躍し、1984(昭和59)年9月に廃車されました。
日光軌道203号
1954(昭和29)年4月に汽車会社東京支店で製造。2車体3台車連接式の路面電車で、1968(昭和43)年に廃線になるまで日光内の足として活躍しました。
トキ1形無蓋貨車
1960 (昭和35)年4月から1971(昭和46)年3月まで製造された2軸ボギー無蓋貨車。
キャブオーバーバス
1951(昭和26)年、富士重工業で製造(エンジンは日産)。運転席をエンジンの横に配置したキャブオーバーバスで、1965(昭和40)年頃まで活躍しました。
日光交通明智平ロープウェイ2号搬器
1950(昭和25)年に 川崎車輌製造で製造。元々は東武鉄道が運営していた明智平ロープウェイで活躍したもので、2001(平成13)年に引退しました。
特急スペーシア個室(実物大)