エアバスA321
     Airbus A321


A320シリーズでもっとも大きなA321は運航効率の良い機体
(写真:那覇空港/撮影:デューク)

●基本データ・就航区間
登場年:1993年
使用航空会社:香港ドラゴン航空・アシアナ航空等
(国内)就航路線:福岡〜香港・成田〜ソウル等

●機体の解説
 欧州のエアバス社が開発したA320型の胴体をストレッチした機体がA321であった。A320シリーズとして1989年から開発が始まり、1993年に初飛行している。A320シリーズとしてはもっとも大型の機体である。
 A320に対して30名以上多くの乗客を乗せられるため、マイルあたりの運航コストはかなり向上している。
 日本では全日空がA321を採用し、スーパーシートを設置するなどしてローカル線の主力として活躍を始めたが、その後、スーパーシートは撤去され、一般の座席とされた。ただ、採用した機体が7機と少なく、同社のA320とはエンジンが違っているなど、保守に手間がかかり、1990年代後半に採用されたにもかかわらず、順次退役する方針となり、2008年2月いっぱいでの退役となった。

●ギャラリー

 全日空のA321。
 もともとローカル線の上位機種として1ランク上のサービスを提供するべく登場したA321であったが、最近では扱いはA320などと変わりなく、むしろエンジンの形式が違うことや保有機数の少なさがネックとなり、浮いた存在となっていた。
(写真:羽田空港/撮影:デューク)

 ベトナム航空のA321。
 日本に乗り入れる数少ないA321であり、福岡でその姿を見ることができる。
(写真:福岡空港/撮影:デューク)

 中国南方航空のA321。
 国際線を中心に運航されている様子である。
(写真:広州白雲国際空港/撮影:デューク)

 中国東方航空のA321。
 当初A330での運航であった羽田〜上海(虹橋)線に投入されていた。
(写真:羽田空港/撮影:デューク)

 アシアナ航空のA321新塗装。
 アシアナ航空ではこの機体を近距離国際線と国内線で兼用している。国際線での運用では、ビジネスクラスを設けている。
(写真:ソウル仁川国際空港/撮影:デューク)

 アシアナ航空のA321旧塗装。
 アシアナ航空のA321の中には元ANAの機材も所属している。
(写真:那覇空港/撮影:デューク)

 香港ドラゴン航空のA321。
 日本には福岡線に投入されている。
(写真:香港チェックラップコク国際空港/撮影:デューク)

 エアマカオのA321。
 日本にはマカオからの関西線に投入されている。
(写真:香港チェックラップコク国際空港/撮影:デューク)

 キングフィッシャー航空のA321。
(写真:バンコク・スワンナプーム国際空港/撮影:デューク)

 イベリア航空のA321。
 情熱の国のエアラインらしい塗装。
(写真:ロンドン・ヒースロー国際空港/撮影:秩父路号)

 ルフトハンザドイツ航空のA321。
 欧州域内でのビンで使用されている。
(写真:ロンドン・ヒースロー国際空港/撮影:デューク)

 アエロフロートロシア航空のA321。
 欧州行きの便などで使用されている。
(写真:ロンドン・ヒースロー国際空港/撮影:デューク)

 TAPポルトガル航空のA321。
(写真:ロンドン・ヒースロー国際空港/撮影:デューク)

 アイルランドのエアリンガスのA321。
 緑色の塗装が印象的。
(写真:ロンドン・ヒースロー国際空港/撮影:デューク)

 スカンジナビア航空のA321。
(写真:ロンドン・ヒースロー国際空港/撮影:秩父路号)

 エアプサンのA321。
 成田や関西から釜山への路線を持っているLCC。しかし、サービスは充実している。
(写真:成田国際空港/撮影:デューク)