ボーイング757
     Boeing 757


767と兄弟機ながら細長いスマートな機体が特徴。
燃費向上のため、ウイングレットを装着した機材も登場している。
(写真:成田国際空港/撮影:デューク(著作権フリー))

※この写真は兄弟サイトの著作権フリー画像サイト「気まぐれフォトアルバム」で配布中!

●基本データ・就航区間
登場年:1982年
使用航空会社:デルタ航空・上海航空等(日本の航空会社での採用実績なし)
就航路線:成田〜サイパン等

●機体の解説
 ボーイング社は727に代わる中型機として767の開発を開始していたが、どちらかというと当時頭角を現しつつあったエアバスA300に対抗した感のあるセミワイドボディー機の767に対して、727程度の需要の路線の後継として通路を1本にしたナローボディー機として開発されたのが757であった。これは、一方ではワイドボディー機の運用に制限のあるニューヨークのラガーディア空港での運用も考慮したものであった・・・とも言われている。
 ほぼ同時進行で開発された767とは、コックピットや主翼等について可能な限り部品の共通化がはかられ、その意味で兄弟機といえる存在で、操縦系統が同じため、パイロットはひとつの免許でどちらの機種も操縦することができる。
 バリエーションとしては、標準型の757−200と胴体をストレッチした757−300があり、最近では主翼にウィングレットを取り付ける改造を行った機体なども登場している。
 ラガーディア空港での運用のため、アメリカの主要各社が採用したのを始め、727の後継機を模索していた相当数の航空会社で採用されたため、生産機数は1000機近く生産された(軍用機を含めると1000機を越える)。ただし、最近では757並みの収容力を誇る737−900が登場したことや、近く787が登場することもあり、757の受注・生産とも2005年までに終了している。
 余談であるが、アメリカ同時多発テロの際に国防総省(ペンタゴン)に突入したのはこの機種である。

●ギャラリー

ノースウエスト航空の757−200。
主に以遠権区間を担当しており、日本でもなじみの機材であった。
(写真:関西国際空港/撮影:デューク)





デルタ航空の757−200。
ノースウエスト航空と合併したため、成田からの以遠権路線等で活躍中。
(写真:成田国際空港/撮影:デューク)





デルタ航空の757のうち、ウイングレットを装着した機材。
(写真:成田国際空港/撮影:デューク)





中国国際航空の757−200。
(写真:成田国際空港/撮影:デューク)





コンチネンタル航空の757−200。
ナローボディー機ながら大陸間路線で活躍。
(写真:ロンドン・ヒースロー国際空港/撮影:デューク)





カザフスタンのエア・アスタナの757−200。
香港などに定期就航している。
(写真:香港チェックラップコク国際空港/撮影:デューク)



※著作権フリーの写真は下記兄弟サイトにて紹介します。
気まぐれフォトアルバム【著作権フリー画像サイト】

 上海航空の757。
 上海航空の機体は日本へも定期便として乗り入れてくる貴重な757となっている。
(写真:広州新白雲国際空港/撮影:ムスタファ)

 厦門航空の757。
(写真:厦門高崎空港/撮影:ムスタファ)

 中国南方航空の757。
 近距離国際線や国内線を中心に運航されている。
(写真:香港チェックラップコック国際空港/撮影:デューク)

 アンコール航空の757。
 カンボジアのシェムリアップへのチャーター便として福島に飛来したアンコール航空の757−200。
(写真:福島空港/撮影:デューク)

 ブリティッシュエアウェイズの757。
(写真:ロンドン・ヒースロー国際空港/撮影:デューク)

 アイスランド航空の757。
 撮影アングルから機体の下部しか見えていないが・・・。
(写真:ロンドン・ヒースロー国際空港/撮影:デューク)