特急【あまぎ】


2008年に臨時運転された183系・189系による特急「あまぎ」。
(写真:伊東線 伊東駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

登場年:1950(昭和25)年 *準急として / 1969(昭和44)年
運転区間:東京〜伊豆急下田
元使用車種:157系、183系、185系、189系

●列車の解説

 元々は1950(昭和25)年10月7日より、80系電車を用いて東京〜伊東・修善寺間で週末準急「あまぎ」として運転を開始したもの。1953(昭和28)年10月に「伊豆」に改称されたが、翌年10月には新宿〜熱海間の準急列車として復活した。

 1961(昭和36)年10月に新宿発の「あまぎ」は廃止され、代わりに東京〜伊東・修善寺で運転されていた準急「たちばな」を「あまぎ」に改称。運転開始当初の姿に戻った形になる。そして1963(昭和38)年12月には、伊豆急行線の開業により伊豆急下田駅までの運転に延長された。

 1966(昭和41)年3月、「あまぎ」は急行列車化。さらに1969(昭和44)年4月には、急行「伊豆」のうち157系担当分を特急「あまぎ」とし、東京〜伊豆急下田間での運転に統一。これにより「あまぎ」は、「伊豆」に代わって湘南・伊豆方面の花形列車に躍り出ることになる。

 1976(昭和51)年1月25日より、それまで157系で運転されていた特急「あまぎ」のうち、臨時及び季節列車の各1往復に183系が投入。さらに同年3月1日より定期列車の「あまぎ」2往復全てを183系が置き換えた。そして1981(昭和56)年10月改正で、急行「伊豆」と共に185系による特急「踊り子」として統合。これにより「あまぎ」の名前は定期列車から消滅した。

 JR化後は、2004(平成16)年11月13日に183系を用いて臨時特急「あまぎウォーキング」が運転。さらに2008(平成20)年12月13日・14日に183・189系により臨時特急「あまぎ」が1往復運転。そして、2012(平成24)年3月3日・4日に、157系風の塗装に変更された大宮車両センターの185系OM08編成使用の臨時特急「あまぎ」が運転されている。

●ギャラリー


文字マーク時代の183系特急「あまぎ」。1977年8月撮影。
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:ひょん君)

絵入りマーク時代の183系特急「あまぎ」。
(写真:東海道本線 戸塚〜大船/撮影:ちょけ太様 禁転載)


2008年12月に臨時運転された183系・189系による特急「あまぎ」。伊豆急下田方は文字マークを再現。
(写真:伊東線 伊東駅/撮影:裏辺金好)

2008年12月に臨時運転された183系・189系による特急「あまぎ」。東京方は絵入りマークを再現。
(写真:伊豆急行線 伊豆急下田駅/撮影:裏辺金好)

2012年3月に185系で臨時運転された「あまぎ」。その姿は157系をイメージした驚きの形態だった。
(写真:伊東線 伊東駅/撮影:裏辺金好)  

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