特急【あさかぜ】


EF66形牽引の寝台特急「あさかぜ」
(写真:東海道本線 品川駅/撮影:デューク)

●基本データ

登場年:1956(昭和31)年
運転区間:東京〜下関(最終時)/東京〜博多
使用車種:20系、24系

●列車の解説

 1956(昭和31)年、東京〜博多で運転を開始した日本初の寝台特急。当初は一般の客車による運転だったが、登場から2年後に、全車冷暖房完備で「走るホテル」と呼ばれた名車両20系特急型客車が投入され、ブルートレインの愛称と共に絶大な人気を誇った。1970(昭和45)年には、急行列車の格上げにより東京〜下関にも特急「あさかぜ」が運転開始。また、1977(昭和52)年には24系25形による運転も開始された。

 しかし、山陽新幹線の開業などにより乗客数は減少の一途をたどり、1987(昭和62)年に接客設備をグレードアップした金帯の車両が投入されるも、1994(平成6)年になると東京〜博多を走る、元祖「あさかぜ」が廃止。さらに2005(平成17)年3月改正で東京〜下関の「あさかぜ」も廃止となり、ここにブルートレインの始祖は消えることとなった。

●20系


20系客車時代の寝台特急「あさかぜ」。
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:照山様 禁転載)

1979年8月撮影。カヤ21を最後尾にした「あさかぜ51号」
(写真:山陽本線 徳山駅/撮影:ひょん君)

20系「あさかぜ」。ナハネフ23は、左側に「ひらがな」、右側に「英語」という変わった愛称表示器を持っている。
(写真:鹿児島本線 博多駅/撮影:もこてん様 禁転載)

走るホテルとして一世を風靡した20系。現在は鉄道博物館で見ることが出来る。
(写真:鉄道博物館/撮影:裏辺金好)

●24系


2005年3月撮影。「あさかぜ」の最後尾。
(写真:東海道本線 品川駅/撮影:裏辺金好)

直流区間だけを走る下関までの特急「あさかぜ」には、今は無き「瀬戸」と共に、スハ25形300番台が組み込まれた。電源供給をパンタグラフを通じて取り入れるという珍しいスタイル。1989(平成元)年の登場。
(写真:東海道本線 品川駅/撮影:裏辺金好)

2005年3月2日、東京駅から大阪駅へ回送された、最終「あさかぜ」編成。
(写真:東海道本線 大阪駅/撮影:裏辺金好)

山陽本線を駆け抜ける「あさかぜ3号」。1984年5月撮影。
(写真:山陽本線 瀬野〜安芸中野/撮影:ひょん君)

終点下関に到着。博多までなら最後まで運転してもよかったのでは・・・。
(写真:山陽本線 下関駅/撮影:ちゃけ様 禁転載)

愛称・行先表示。
(撮影:裏辺金好)

特徴的な、JR西日本による愛称・行先表示。北近畿方面の特急をはじめ、キハ181系と、国鉄型特急をリニューアルした車両を中心に良く見られるタイプ。
(写真:東海道本線 品川駅/撮影:裏辺金好)

●EF65形500番台


全盛期だった頃の寝台特急「あさかぜ」。
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:照山様 禁転載)

1977年8月撮影。機回しされるEF65-512。
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:ひょん君)

●EF65形1000番台


EF65形1000番台に牽引機が変更された頃の姿。
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:daikiti)

山陽本線を駆け抜ける「あさかぜ3号」。1984年5月撮影。
(写真:山陽本線 瀬野〜安芸中野/撮影:ひょん君)

●EF66形


(写真:東海道本線 東京駅/撮影:裏辺金好)

2005年2月10日撮影。この日はJR西日本管内での人身事故に伴い、大幅に遅れ、品川止まりとなった。
(写真:東海道本線 品川駅/撮影:裏辺金好)

(写真:東海道本線 横浜〜川崎/撮影:デューク)

2005年3月2日、東京駅から大阪駅へ回送された、最終「あさかぜ」編成。
(写真:東海道本線 大阪駅/撮影:裏辺金好)

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