特急「あずさ」


中央東線を代表する特急列車。左から183系、E351系(スーパーあずさ)、E257系。
(写真:三鷹電車区 ※2005年の一般公開/撮影:裏辺金好)

●基本データ

登場年:1966(昭和41)年
運転区間:千葉・東京・新宿〜松本・南小谷
使用車種:E257系(臨時)、E353系
元使用車種:181系、183系、189系、E351系

●解説

 1966(昭和41)年に新宿〜松本間に登場した中央線初の特急列車。当初は181系が使用され、食堂車込みでの正統派特急であったが、1973(昭和48)年に183系0番台、1975(昭和50)年に189系、1982(昭和57)年に特急「とき」に使用されていた183系1000番台が投入され、これを以って183系・189系での運転に統一された。

 さらに、1986(昭和51)年11月1日改正では、急行「アルプス」(昼行)をはじめ、急行「こまがね」・「みのぶ」・「かいじ」を全廃して特急「あずさ」に格上げしたことから、大幅な増発となった。また、東京駅や千葉駅を発着とする列車も誕生している。

 JR化後は早速イメージアップが図られ、1987(昭和62)年12月から183系をリニューアルしたグレードアップ編成の運転が開始された一方、1988(昭和63)年3月13日改正で、甲府発着列車がが特急「かいじ」として分離。

 1993(平成5)年12月には新鋭車両であるE351系が投入されたが、こちらは翌年に「スーパーあずさ」として愛称が分けられている。 そして2001(平成13)年12月にE257系が投入され、翌年12月に183系・189系を全面的に置き換えた。ただし、その後も2018(平成30)年まで183系・189系による臨時運用は続けられ、長らく歴代車両の共演が続いていた。

 2018(平成30)年7月1日からは、一部の「あずさ」にE353系が投入。2019(平成31)年3月16日改正では全列車がE353系に統一され、E257系は定期運用から撤退。当面は臨時列車で見られる予定であるが、大半の車両は特急「踊り子」などで活躍する185系置き換えのため転用。2021(令和3)年12月30日・31日に運転された臨時特急「あずさ81号」では波動用に改装されたE257系5000番台が用いられている。

●E353系


(写真:中央本線 中野駅/撮影:裏辺金好)

●E257系5000番台




(写真:中央本線 大月駅/撮影:裏辺金好)

●E257系0番台


(写真:中央本線 豊田駅/撮影:裏辺金好)

(写真:中央本線 高尾駅/撮影:リン)

(写真:中央本線 大月駅/撮影:裏辺金好)

E351系との並び。9両編成で運転される場合、新宿方では貫通型の先頭車を見ることが出来る。
(写真:中央本線 塩尻駅/撮影:裏辺金好)


愛称・表示器
(撮影:裏辺金好)

●183系・189系


JR東日本が発足からまもなくしてグレードアップした「あずさ」は、専用塗装とされた。特急「ウイングあずさ」の列車名で、成田空港アクセスにも活躍したことがある。
(写真:成田線 成田駅付近/撮影:所沢ライオンズ様)

松本電車区の183系による特急「あずさ」。1992(平成4)年に高原とアルプスをイメージしたものへ塗装変更し、特急シンボルマークが撤去されている。
(写真:中央本線 西国分寺駅/撮影:リン)

豊田車両センターM52編成による「あずさ」。いわゆるグレードアップあずさ色は、あまり長く活躍すること無く「あずさ色」に変更されてしまったが、2014年末に復活。しばしば臨時「あずさ」運用に就いている。
(写真:中央本線 新宿駅/撮影:裏辺金好)

幕張車両センターC3編成による「あずさ」。
(写真:中央本線 中野駅/撮影:デューク)

幕張車両センターC4編成による「あずさ」。
(写真:中央本線 中野駅/撮影:裏辺金好)

左は181系・・・もとい485系「あずさ」(笑)。2005年の三鷹電車区のイベントでの一コマだが、485系ボンネット編成を181系に模して登場当時の「あずさ」を再現して、注目された。右隣は、当時は高崎車両センターに所属していた183系S3編成。
(写真:中央本線 三鷹電車区/撮影:裏辺金好)

幕張車両センター系M32編成のラストランは、「あずさ」マークで運転。新宿方は文字マークが再現された。
(写真:中央本線 東小金井駅/撮影:裏辺金好)

長野総合車両センターN104編成による「あずさ」。中央本線系統の愛称幕を持っていないため、特急表示で運転される。
(写真:中央本線 西国分寺駅/撮影:リン)

幕張車両センター系M32編成のラストランは、「あずさ」マークで運転。松本方は絵入りマークが再現された。
(写真:中央本線 東小金井駅/撮影:裏辺金好)

幕張車両センターC1編成による「あずさ」。
(写真:中央本線 国立駅/撮影:デューク)

長野総合車両センターN101編成(旧あさま色)による「あずさ」。
(写真:中央本線 日野〜豊田/撮影:裏辺金好)

大宮総合車両センターOM103編成による「あずさ」。
(写真:中央本線 日野〜豊田/撮影:裏辺金好)

豊田車両センターM51編成による「あずさ」。
(写真:中央本線 豊田駅/撮影:リン)

松本電車区M5編成よる特急「あずさ」。2002年12月の定期運用離脱を前に、国鉄色へ塗装変更が進められた。
(写真:中央本線 八王子駅/撮影:裏辺金好)

長野総合車両センターN101編成による「あずさ」。
(写真:中央本線 高尾駅/撮影:リン)

豊田車両センターM50編成による「あずさ」。
(写真:中央本線 富士見〜すずらんの里/撮影:ひょん君)

大宮総合車両センターH81編成による「あずさ」。2013(平成25)年6月22日に、団体臨時列車「183系特急あずさ号辰野支線経由長野行き」として運転されたもの。
(写真:篠ノ井線 川中島〜安茂里駅/撮影:国鉄車両好)

方向幕


(写真:総武本線 錦糸町駅/撮影:裏辺金好)

(撮影:デューク)

(撮影:デューク)

(撮影:デューク)

(撮影:デューク)

(撮影:デューク)

(写真:中央本線 新宿駅/撮影:裏辺金好)

(写真:中央本線 新宿駅/撮影:裏辺金好)

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