特急【出羽】


(写真:東北本線 上野駅/撮影:daikiti)

●基本データ

登場年:1982(昭和57)年
運転区間:上野〜新津〜秋田
元、使用車種:24系

●列車の解説

 「あけぼの」人気を受ける形で、その救済を目的として登場した列車。1982(昭和57)年、それまでの昼行気動車急行「出羽」(上野〜酒田)の名前と、夜行急行「鳥海」の運行区間を引き継ぎ、特急に格上げして登場。首都圏と山形・秋田県の日本海側の各都市を連絡することになり、1往復が運転されることになった。

 これに伴い「鳥海」は昼行特急の愛称に回ったのだが、1990年に奥羽本線経由の「あけぼの1号・4号」が山形新幹線建設に伴い羽越本線経由となることから「鳥海」の愛称を再転用し、上野〜青森の夜行特急として運転を開始。これによって庄内地方は「出羽」、秋田以北は「鳥海」となるよう利用しやすいダイヤが設定された。

 しかし1993(平成5)年、夜行列車需要の減少にともない両列車は統合されることになり、愛称は「鳥海」が存続。「出羽」の愛称は消滅してしまった。なお、1997(平成9)年には「鳥海」はさらに「あけぼの」と統合されて愛称が消滅している。

●ギャラリー


14系寝台特急「北陸」と並ぶ24系「出羽」※1983年8月
(写真:東北本線 上野駅/撮影:ひょん君)

(写真:羽越本線 秋田駅/撮影:ひょん君)

現在も愛称幕は用意されているようで、2009年11月の尾久車両センター公開の際に披露された。
(写真:尾久車両センター/撮影:裏辺金好)

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