特急【ひゅうが】(日向)


485系時代の「ひゅうが」。宮崎駅に到着し、このまま「きりしま」と名前を変えて鹿児島中央まで運転される。
(写真:日豊本線 宮崎駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

登場年:1968(昭和43)年/再登場年:2000(平成12)年
運転区間:大阪〜宮崎 → 延岡〜宮崎・宮崎空港
使用車種:787系 
元使用車種:485系、783系、キハ80系(日向)

●列車の解説

 JR九州の特急列車で、2000(平成12)年3月改正で登場した。
 特急「にちりん」を減便する一方、旭化成(株)の城下町である延岡市と、宮崎空港を結ぶことを目的に誕生した列車で、当初は4往復が設定され、485系が運用に就いた。

 その後、783系も運用に加わり最大で6往復にまで成長したが、「にちりん」増発に伴い2004(平成16)年3月13日からは2往復にまで減少。2009(平成21)年3月23日より3往復となり、このうち1・3・6号に485系が使用され、宮崎駅より「きりしま」としてそのまま運転する列車もあった。

 2011(平成23)年3月12日改正では、485系が引退して787系が投入。「ドリームにちりん」の延岡駅以南、および「さわやかライナー」「ホームライナー」を統合し、6往復へと再び成長している。2021(令和3)年3月13日改正では、一部の「にちりん」を運転区間を縮小の上で取り込むとともに、783系が運用を離脱している。

 ちなみに愛称は、1960(昭和35)年に登場した、京都〜都城(宮崎県)の夜行客車急行「日向」で使われたのが最初。急行「日向」は1968(昭和43)年10月に「日南」に改称されたが、同時に大阪〜宮崎の特急「日向」として設定され、キハ80系が投入。1973(昭和48)年10月改正まで、西鹿児島行きの「なは」と併結運転を行った。続いて、485系特急型電車が投入され、山陽新幹線博多開業までの1975(昭和50)年3月まで運転され、日豊本線内の特急の愛称は「にちりん」とされた。

●ギャラリー


国鉄色5両編成による485系特急「ひゅうが」。単独トレインマークも用意されている。
(写真:日豊本線 高鍋〜日向新富/撮影:リン)

国鉄色5両編成による485系特急「ひゅうが」。
(写真:日豊本線 宮崎駅/撮影:裏辺金好)

国鉄色3両編成による485系特急「ひゅうが」。
(写真:日豊本線 宮崎駅/撮影:裏辺金好)  

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