特急「スーパー北斗」


(写真:函館本線 白石駅/撮影:デューク)

●基本データ

登場年:1994(平成6)年
使用車種:キハ261系、キハ281系、キハ283系(臨時)
運転区間:函館〜札幌
走行距離:318.7km

●列車の解説

 北海道のドル箱路線としては札幌〜旭川間が挙げられるが、それほどの需要は見込めないものの、函館〜札幌間の需要は堅調なものがあった。当時、キハ183系の「北斗」が運転されていたが、函館〜札幌間で、平均3時間40分ほどかかっていた。


 JR北海道はこれを3時間程度に短縮することを計画し、キハ281系開発。平成6年から定期列車の営業運転に投入したが、この際にキハ281系を使用する列車に「スーパー北斗」の名称が与えられた。当初は5往復での運転を開始したが、大好評となり、平成10年には「スーパーおおぞら」に投入されていたキハ283系も投入され、最大7往復での運転となり、札函輸送の主役となっている。


 通常7両編成での運転が主体だが、増結されることもしばしばあり、需要の高さをうかがわさせる。

 2016(平成28)年3月26日改正では、北海道新幹線開業に伴い増発が行われ、キハ261系による運用も開始。2018(平成30)年3月17日改正では、キハ183系で運転されていた特急「北斗」がキハ261系に置き換えの上で、全列車が「スーパー北斗」化されたが、2020(令和2)年3月14日改正で「スーパー」の名称を取りやめることになり、「北斗」に改称されることになった。


●キハ281系


トレインマーク
(撮影:裏辺金好)

(写真:函館本線 新函館北斗駅/撮影:リン)
(写真:函館本線 五稜郭〜函館/撮影:リン)
(写真:室蘭本線 苫小牧駅/撮影:裏辺金好)
キハ281系の独特のデザインがよくわかるが、その存在感は他を圧倒している。
(写真:函館本線 函館駅/撮影:デューク)
キハ281系「スーパー北斗」の方向幕。キハ281系の方向幕構成はJR東海のキハ85系と構成が同じであることがわかる。方向幕のデザインは他の北海道の特急と同じである。
(撮影:デューク)


函館に向かう「スーパー北斗」18号。
登場時に比べて停車駅が増えてきているようだが、最速列車は相変わらずの俊足で、3時間の壁に果敢に挑戦してきた誇りを感じられる。
札幌にて

●キハ261系


トレインマークはキハ281系と共通。
(撮影:裏辺金好)

旧塗装のキハ261系1000番台による「スーパー北斗」。中間車の一部は新塗装化されている。
(写真:函館本線 白石駅/撮影:リン)

キハ281系の独壇場だった「スーパー北斗」だったが、末期はキハ261系が主力車両となっていた。なお、写真の編成はトレインマークがフルカラーLED化されている。
(写真:函館本線 新札幌駅/撮影:リン)

(写真:函館本線 函館〜五稜郭/撮影:リン)

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