特急【スーパーとかち】


新塗装のキハ261系による特急「スーパーとかち」。トレインマークは当初の字幕からフルカラーLEDに改造。
(写真:函館本線 白石駅/撮影:リン)

●基本データ

登場年:1991(平成3)年
運転区間:札幌〜帯広
使用車種:キハ261系
元使用車種:キハ183系、キハ283系

●列車の解説

 平成2年に運転を開始した特急「とかち」であったが、すぐに十勝方面への観光列車としても機能させることにし、翌年個室などを設置した新車両を連結して運転を開始したが、この際に列車名は「スーパーとかち」となった。ただし、走行性能等はキハ183系の基本番台と同等のもので一部に500番台が入っていたものの、スピードを求めた「スーパー」化ではなかったのが当時の他の「スーパー」列車と決定的な違いであった。

 その後は個室などが評判なり、人気列車となるが、平成9年にキハ283系が登場し、「スーパーおおぞら」で運転を開始すると、札幌〜帯広間の所要時間は大幅に短縮されるようになった。この頃から人気にもかげりが見えるようになり、2001(平成13)年にキハ283系が「スーパーとかち」でも運用を開始した際に、キハ183系使用の列車は「とかち」に戻っている。当初人気を博したキサロハ182は編成からはずされてしまった。

 2007(平成19)年10月改正では、新たにキハ261系1000番台を投入。また、2009(平成21)年10月改正でもキハ261系が追加投入され、これによって「とかち」は全て「スーパーとかち」となった。

 2013(平成25)年10月31日でキハ283系による運用を終了。さらに、2020(令和2)年3月14日改正では愛称が「とかち」に改称され、スーパーの冠が消える。

●キハ183系


キハ183系時代の「スーパーとかち」。2両目のダブルデッカー車が大きな特徴であった。もともとは「おおぞら」を補完する存在であったが、この車両によって大きく知名度を上げることになった。
(写真:函館本線 白石〜平和間/撮影:haru様 禁転載)

●キハ261系


キハ261系による特急「スーパーとかち」。キハ283系より後の登場だが、愛称はLEDからキハ183系時代と同様の絵幕となった。
(写真:函館本線 札幌駅/撮影:デューク)

(写真:石勝線 南千歳〜駒里信号場/撮影:ひょん君)

キハ261系のトレインマーク。
(撮影:裏辺金好)

●キハ283系


(写真:函館本線 札幌駅/撮影:リン)

キハ283系で運転される「スーパーとかち」
(写真:新札幌駅/撮影:デューク)

 「スーパーとかち」の行き先表示機。キハ283系を使用するため、LEDの行き先表示機による表示で、列車名と行き先が表示されている。
(写真:札幌駅/撮影:デューク)  

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