快速【ホリデー快速鎌倉】


特急格上げ前はE257系5500番台で運転され、愛称を表示していた。
(写真:横須賀線 大船駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

登場年:1990(平成2)年
運転区間:小山〜鎌倉 → 大宮〜鎌倉 → 南越谷〜鎌倉 → 吉川美南〜鎌倉
元使用車種:115系、183系・189系、185系、E257系

●列車の解説

 世界的な観光地である鎌倉は東京から1時間程度の距離ということもあり、首都圏内からの需要はそこそこあり、大宮から武蔵野線を経由して鎌倉まで直通する列車が設定されたが、これが「ホリデー快速鎌倉」号であった。登場年は小山始発であったが、1993(平成5)年からは大宮始発に変更。さらに2011(平成23)年からは南越谷駅始発、2021(令和3)年10月9日からは吉川美南始発となった。

 始終点だけ見ると現在の湘南新宿ラインのルートと同じに見えるが、武蔵野線を経由するため、まったく別の列車であり、湘南新宿ラインの開通で列車の性格は、武蔵野線沿線からの需要に変わっている感はある。

 当初は小山電車区(現小山車両センター)所属の湘南色の115系7両編成での運転であった。やはり、定期列車ではお目にかかれない武蔵野線の新鶴見〜府中本町間などの走行などがファンの間では注目された。ところが、小山区の115系は湘南色であったため、特に横浜駅には東海道線ホームに停車していたこともあり、誤乗が相次いだため、横須賀線から113系が撤退したのを機に、豊田電車区(現豊田車両センター)の横須賀色の115系6両編成に運用を変更した。

 余談だが、この運用変更のあおりを受けたのが165・169系で運転されていた快速「むさしの」号で、「ホリデー快速鎌倉」号との共通運用となり、115系に置き換えられてしまった(さらに2010年12月改正からは、普通列車「むさしの」となり、武蔵野線の205系等を使用している)。

 2013(平成25)年9月23日を以って115系での運転を終了し、183系・189系または185系での運転に変更。2018(平成30)年夏季の運転を以てE257系500番台化された後、2021(令和3)年10月9日からはE257系5500番台での運転に変更されている。

 2022(令和4)年10月1日から運転される列車については、特急「鎌倉」に格上げ。越谷レイクタウン駅、南浦和駅、東所沢駅、大船駅が停車駅が外れ、さらに2024(令和6)年3月16日ダイヤ改正からは、勝田車両センターのE653系を使用している。

●ギャラリー




E257系5500番台化後は前面に愛称が表示されることになった。(2021年10月9日 横須賀線 大船駅/撮影:裏辺金好)

従来のE257系500番台によるホリデー快速鎌倉。(2021年9月12日 横須賀線 北鎌倉駅/撮影:裏辺金好)

185系で運転されていた頃のホリデー快速鎌倉。(2017年11月19日 東海道本線 横浜駅/撮影:裏辺金好)

同じく185系で運転されていた頃のホリデー快速鎌倉。(2014年11月30日 東海道本線 横浜駅/撮影:裏辺金好)

183系・189系で運転されていた頃のホリデー快速鎌倉。(2013年11月16日 横須賀線 大船駅/撮影:裏辺金好)

●115系時代の姿


豊田車両センターの115系(スカ色)M40編成が主に使用されてきた。
(写真:武蔵野線 西国分寺駅/撮影:裏辺金好)

武蔵野線を経由する「ホリデー快速鎌倉」号は鶴見と新子安の間で東海道線に合流して、戸塚を発車後、横須賀線に合流する。したがって、新子安のあたりでは東海道線の線路を走る。運転経路は興味が尽きない。
 (写真:京浜東北線 新子安駅より/撮影:デューク)

(写真:横須賀線 鎌倉駅/撮影:裏辺金好)

ホリデー快速鎌倉号は、鎌倉駅到着後に逗子駅まで回送。
(写真:横須賀線 逗子駅/撮影:裏辺金好)

さらに復路の運用前に、東大宮操車場まで回送される。
(写真:横須賀線 逗子駅/撮影:裏辺金好)

回送中の115系。湘南新宿ラインのE231系と顔を合わせる。
(写真:東海道本線 横浜駅/撮影:裏辺金好)

復路の「ホリデー快速鎌倉」。
(写真:東海道本線 横浜駅/撮影:裏辺金好)

ホリデー快速鎌倉のサボ。
(撮影:裏辺金好)  

↑ PAGE TOP