快速【日光新緑】


(写真:東北本線 黒磯駅/撮影:デューク)

●基本データ

登場年:2004(平成16)年
元使用車種 583系
主な運転区間 仙台⇔日光
運転本数 1往復(平成17年)
表定時速 68.5km/h(下り)

●列車の解説

 2004(平成16年)のGW期間中に、ちょうど新緑のきれいな日光への東北地方からのアクセス列車として運転された。仙台から東北本線を南下して宇都宮から日光に入るというルートであった。

 車両は仙台所属の583系が使用され、白昼堂々東北本線を延々200キロ以上走行するということで、注目を集めた。認知度はあまり高くなかったようだが、日光へ乗り換えなしでいけるということもあり、そこそこの乗車率ではあったようだ。そのため、2005(平成17)年のGWにも運転された。

乗車時の感想(byデューク)

 私は小学校の修学旅行で一度だけ日光へ行ったが、それっきりご無沙汰していて、機会があればもう一度行ってみたい土地であった。そんな折、平成17年のGWに「日光新緑」号が運転されるということを知り、せっかくの583系だし、この列車に乗って日光へいこうということになった。

 問題となったのは、どこから乗るかということであった。当時の私は神奈川県在住であったため、常套手段としては宇都宮から乗るということになるのだが、それではあまり面白味がないし、何より、東北本線での走りを堪能できない。しかし、仙台では東京発が早すぎる・・・ということで、いろいろ悩んだ挙句、福島から乗車することにした。

 当日福島駅に到着すると、すでに乗車を待っている人がホームにちらほらいた。さらに撮影目的と思われる鉄道ファンも何人かいた。とりあえず私は福島交通のホームのほうから列車を撮影し、列車に乗り込んだ。私は指定席を取っていたのだが、1号車は結構な乗車率だった。ただ、2〜3号車はあまり人もいなかったが。
私の席のボックスには他にも乗客がいたため、がら空きの2号車でほとんどすごすことになった。

 ファンの間では583系の日光線入線が注目されていたようだが、私にとっては東北本線を白昼堂々と走ることのほうが注目に値していたわけで、福島から宇都宮まで非常に堪能できてよかった。まあ、日光線自体も1度通っただけだったので、見る光景のほとんどが初めてという感じで、こちらも非常に満足できた。

 帰りは東武の特急で帰るつもりだったが、うまいこと時間が合わなかったので、折り返しの「日光新緑」号で宇都宮まで行き、そこから湘南新宿ラインで帰ることとなった。

ギャラリー


行先表示幕のアップ。「白虎」の時とは変わって「臨時」幕だった。同じ車両なのに扱いがここまで違うのはどういうことなのか・・・。
(写真:東北本線 福島駅/撮影:デューク)


終点に着いた「日光新緑」号。国鉄末期に日光への観光列車の設定をなくし、東武に白旗を振った形となった国鉄だったが、JRになり期間限定という感じで日光への観光列車が設定されるようになっていた。ただし、東北方面からの設定はこの「日光新緑」号のみで、トレインマークも「臨時」なのが残念だ。なお、平成16年の運転では専用の幕が掲出されていた。
(写真:日光線 日光駅/撮影:デューク)

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