▼3月10日

○第14ランナー 鹿児島本線普通(811系) 小倉4:55 → 博多6:14

 今日も始発で行動開始。まずは811系の普通列車に乗り博多へ。と言っても外は真っ暗なのでただボーッとする程度しかありませんが…。

○第15ランナー 鹿児島本線普通(415系) 博多6:34(2分遅れ) → 上熊本9:05

 博多駅での撮影は今夜や明日たっぷりすることにしているのでほとんど撮影しないまま次の列車に乗り込みます。博多から熊本まで直通するロングラン列車で、415系が熊本に乗り入れる数少ない運用の1つです。
 ちょうど朝の通勤・通学の時間帯に当たり車内は割と混雑していましたが、大牟田駅を過ぎると座席が半分ほど埋まる程度でのんびりと移動できました。
 熊本に近づくと、既に「はやぶさ」に備えカメラを構えている人が何人か見受けられました。もうこの日を含め残り5日となり、1枚でも多くのカットを残しておきたいというところなのでしょう。

○第16ランナー 熊本電鉄菊池線普通(5000系) 上熊本9:20 → 北熊本9:29

 さて、始発で小倉を発ってまで早々と熊本入りしたのはこれのため。
 数週間前に熊本電鉄5000系が検査を終え綺麗になったという情報を掴み、ならば撮影しておこうという流れになり今回の2年ぶりの訪問となりました。
 2両いる5000系のうちどちらかが1日中運用に入るのですが、この日はちょうど5101Aの方が運用入りしていました。

 2年前と一緒なら、改札口に一声かければ自由に車庫を見学できるのですが、今回はそこまでする必要はないだろうと言うことで駅の裏手から眺めるだけに留めておきました。
 貴重な戦前製のモハ71形も健在のようでした。


 駅を出て右手にある駐車場から、ちょうど順光で5101Aを撮影できる場所があったので、後追いながらも撮影。バッチリ決まってくれました。東急の初代5000系として最後の現役なので、少しでも長く活躍してほしいものです。
 それにしても車体に書かれている重量は僅か30トン弱。制御電動車でこの軽さは今でも驚異的ですが、軽すぎたのが仇となり冷房化できないというのは厳しいものがあります。

○第17ランナー 熊本電鉄菊池線普通(5000系) 北熊本10:32 → 上熊本10:41

 1時間の滞在で再び上熊本へ。上熊本方面ホームのすぐ隣にはもう1両の5000系が停車しているのですが、この日は運用に就いていなかった5102Aも検査標記を見たところ、昨年夏に検査を受けているとのこと。道理でどちらも綺麗になっているわけです。

 次の列車まで時間があるので、熊本市電の上熊本駅前電停に行き、ちょうど停車していた1200形を撮影。熊本市電は2年前にほとんど撮影済みなので今回はパスすることにしました。

 さて、上熊本駅前電停と言えばこれ。今回は撮影しなかったので2年前のものですが、隣接していたJR九州の上熊本駅舎を表面だけ移築したというもので、レトロな雰囲気があるのはともかくそのハリボテのような感じはなんとも不思議なものです。

○第18ランナー 鹿児島本線普通(815系) 上熊本11:17 → 崇城大学前11:19

 そろそろ「はやぶさ」の来る時間が近づいてきたので、一旦大牟田方面に戻ります。どこか駅撮りできる適当な場所を探そうと思い降りる駅は特に考えず運転台のすぐ後ろで眺めていましたが、上熊本の隣にある崇城大学前(そうじょうだいがくまえ)駅が割とよさそうだったのでいきなり下車。振り返ってみれば上熊本駅周辺が遠目に見えるほど近い駅でした。

 早咲きの品種と九州の気候とが相まってかホーム脇にある桜が早くも満開になっており、メジロが来て花の蜜を吸っていました。春ですねえ。

 さて、お目当ての「はやぶさ」は、遅れることなくやって来ました。「はやぶさ」単独編成をキッチリ撮影できたのはこれが初めてでしたが、側面が逆光ながらもほぼ問題ない結果に終われて満足でした。

○第19ランナー 鹿児島本線普通(817系) 崇城大学前12:05 → 熊本12:11

 「はやぶさ」の後続列車で熊本に向かい、上り「はやぶさ」の時間までの暇潰しに選んだのが…

○第20ランナー 鹿児島・三角線普通(キハ31形) 熊本12:33 → 三角13:23

○第21ランナー 三角・鹿児島本線普通(キハ31形) 三角13:49 → 熊本14:44

 三角(みすみ)線の乗り潰し。乗ってきた列車で折り返すだけですが、熊本にもちょうど良い頃合いに帰ってこられるので行ってみることにしました。

 終点の三角駅。ローカル線の終着駅と言うと質素なものか豪華なものかどちらかですが、ここ三角駅は後者の方でした。ただ、駅構内はガラーンとしており、駅前もフェリー乗り場がある程度で人気はまばらといった感じでした。海が間近に見えるのは結構良い雰囲気なのですがねえ。

 むしろ私が心惹かれたのは住吉〜肥後長浜の車窓。島原湾に沿って走るこの区間は車窓に海が広がりとても良い眺め。某焼酎のCMでも印象深い、海の中に建つ電柱はここにあるもので、「海床路」と呼ばれる道沿いに建てられています。撮影時はちょうど干潮の時間に当たっており、潮干狩りか何かをしている人も見えました。
 と言うことで、せっかくの車窓なんですから窓ぐらいは綺麗にしておいてほしいものです…。

 熊本駅に戻ったものの、改札は出ずに次の列車に乗り継ぐことになります。
 駅舎内は「はやぶさ」の引退を記念した垂れ幕などが至るところに見受けられました。ちょっと多すぎるくらいです。

○第22ランナー 鹿児島本線普通(815系) 熊本15:03 → 崇城大学前15:09

 上りの「はやぶさ」を撮影するべく先行する普通列車で移動を開始しますが、下車したのは崇城大学前駅。昼に降りた時に上り列車を撮影するとしたらどんな具合か確認したところ、悪くない場所だったのであれこれ下手に動いて失敗するのを回避するために決めました。

 試しに「リレーつばめ50号」を撮影。カーブの始まる前に撮影すると何の変哲もない編成写真にしかならないですね…。

 と言うことでカーブに差し掛かって機関車が正面を向いたところを撮影することにし、結果がこちら。完全な真正面というにはほんのちょっとシャッターを切るタイミングが早かったものの、ほぼ想定していた構図になりました。
 背後に九州新幹線の建設現場があって鬱陶しいのが災いしたのか私1人での撮影でした。

○第23ランナー 鹿児島本線普通(415系) 崇城大学前16:08 → 大牟田17:04

 熊本での用事は終了し、博多に戻ります。「はやぶさ」の後続でやって来たのは箱崎まで直通する415系の普通列車。ただ、これに乗車していても途中で後続の準快速に追い抜かれるので、その準快速の始発駅となる大牟田までの乗車となります。

 崇城大学前から2駅目にある植木駅に到着したところ、「はやぶさ」の撮影のために来たと思われる人が5人程度。ちょうど「有明24号」の通過待ちでの停車だったので見てみたところ、薄日ながらも順光の状態。
 後で気づいたのですが、植木駅周辺では上り列車が西に向かって走る状態になるため、午後の上り列車を順光で撮影できるようです。これに気づいていれば私もここで撮影していたでしょう。

○第24ランナー 鹿児島本線準快速(811系) 大牟田17:20 → 博多18:39

 大牟田から準快速に乗り換え博多に。ちょうど夕方の帰宅ラッシュの時間と言うこともあり、博多に近付くにつれて乗客が多くなってきました。
 この「準快速」という種別はJR九州独自のものですが、関西圏での快速と新快速のように速達性の上下を表すのが従来(快速)のものより上(新快速)か下(準快速)かという違いなのでしょう。

 博多に到着し、さっそく撮影開始。
 まずは885系「かもめ」。初めて乗車した時のインパクトの強烈さは今でも忘れられません。何しろ普通車まで革張りシートでしたから。インテリア・エクステリアともお気に入りの車両のひとつです。

 キハ185系「ゆふ」。中間にキハ186形を組み込んだ3両編成でした。反対側のキハ185−1はヘッドマークが抜かれ蛍光灯が剥き出しでした。
 この他にも、様々な特急がひっきりなしに発着。新幹線と接続するターミナル駅とは言え凄まじいパワーを感じます。


 一通り撮影し終わってからしばらく待機し、「かいおう」の撮影を最後にこの日の日程は終了。
 人気相撲力士の魁皇関から採られた列車名のためか、側面幕の列車名もほんの僅かながらこだわりが見受けられました。車両自体は「リレーつばめ」と共通の787系ですが…。

 余談ながら、博多駅で見かけたこの手摺りを紹介しておきましょう。
 この手摺り、商品名を「クネット」と言い、株式会社クネット・ジャパン(ホームページ)が製造しています。
 昇る時には斜めの部分を、降りる時には水平の部分を掴むことで自然に力が入り、従来の斜め一直線のものより昇降しやすいという利点があります。実際に試してみましたがなるほどその通りと目から鱗でした。
 意外といろんなところにあるので、見かけたら試してみるのも良いかも知れません。