2020年11月26日〜28日 名鉄など鉄分補給旅 名古屋だらぁ

〇撮影&執筆:daikiti

 話は遡ること11か月。  年末に名鉄全線制覇を目標に栄を拠点にする某アイドルグループの年越しライブに行った物の体力には勝てず途中でリタイヤしてしまいました。この時残った路線は、羽島線、竹鼻線、尾西線、津島線、豊川線、瀬戸線・・・と書き出すと結構あるなぁ。 アイドルの部分は置いといて、完乗はいつかリベンジしたいのと、愛知の鉄スポットを会社の同僚、後輩に常に話し名古屋に行こう!名古屋に行って名鉄を楽しもう!と洗脳を続けていました。
 ですが、世の中・・・このコロナ禍である・・・。GOTOキャンペーンなどが実施され割安で旅行がいける反面、患者数の増減はあるものの、克服には程遠い状が続き、同僚、後輩を誘うのは諦め、一人で行くことにしました。一人で行くとなったら、意見集約などは必要なくなり、行きたい所に特化できます。で、考えたのは・・・ 名古屋とくれば
・やっぱりキハだよね〜!!キハ85とキハ75は乗りたいよなぁ
・名鉄の乗り残しは乗りたいよね〜
・名鉄の写真も撮りたいなぁ〜
 ネットで名鉄の写真を見ながらいけそうな撮影地の目星をつけていきます。ただ、地元じゃないし光線状態もよくわからないので、移動はその時の心に従いながら行こう!!言い方を変えれば『ザ!行き当たりばったり旅』ですね。 元となるツアーパックは、旅行会社数社のHPをチェック。 条件は、
・もっとも安い価格
・一人旅行
・シングル、2泊3日。

 今回はJR東海ツアーズが安かったので早速予約。行き帰りは新幹線。乗車する時間は選べますが、加算料金の必要がないのは早めの出発、遅めの帰宅になります。

 旅行初日。妻に最寄りの駅まで送ってもらい新横浜へ向かいます。あまりギリギリで到着するのは嫌なのと、なぜか長距離移動をするときは30分くらい早めに乗車する駅に着くような癖がついてしまっています。 新横浜で朝食用の駅弁(1000円以上の駅弁購入で500ccのお茶か水がもらえるキャンペーンチケットを利用)を購入し新幹線を待ちます。

 のぞみは新横浜で7割くらいの乗車率でしたが、今回行きはひかりの指定席を利用します。新横浜では殆ど乗ってこなくてこの時は読みが当たったなと思いました。N700系は初乗車ですが、ホントに揺れない!!500円玉を立てて確認はしなかったですが、若干の微振動はありますが全く不快になるような事がないですし、東海道新幹線=揺れるという感覚がいつの時代だ!と反省です。

 そんな感動体験も1時間40分で終了。あっという間に名古屋に到着です。早いわー!

〇11月26日


天気は晴れ!自分の気持ちは・・・キハ85ひだ!!!本当は富山まで!行きたい所ですが、流石にそこまで寄り道すると戻れないので美濃太田までの自由席特急券と乗車券を購入しホームへ向かいます! ひだはもう入線しているようで、地下通路までディーゼル独特の排気ガスの匂いが漂ってきます。アイドリングでも『ゴーー』っと唸るカミンズエンジンの音が心を揺さぶります。乗りたくて乗りたくて堪らなかった高性能気動車を目の前にしているのです。


 乗車するのは1号車の自由席、最前列確保!!座席は高山本線に入る為名古屋では後ろ向きになっておりますが、1号車の乗客が4名ほどでしたので、遠慮なく進行方向へ転回させて頂きます。 いや〜っ!!興奮が収まりません。自分ってこんなにキハ変態だったっけ?そうじゃないな。初めて乗る車両はやっぱりワクワクします。


 いよいよ発車の時間です。 グォォォォォォォォォ〜、スゥン、ガタゴトガタゴト、ピロリロリン♪とオルゴールがなります!ポイントを抜けていよいよ本線へ入り本格的な加速を始めます。いや〜っ!ク〜!痺れる〜! だがしかし、問題発生。新幹線に乗った直後の間隔だったので、速度があれ?遅くない?速度計を見ると115キロ付近を指しておりほぼ全速。時折再加速を繰り返し早いはずなのに、早く感じない・・・

 そう、新幹線に1時間40分乗っていたので、景色の変化や体の感覚が新幹線に慣れてしまい、在来線がやけに遅く感じてしまっているのです。失敗した〜かもしれない・・・本当なら下車するまで感動しまくりのはずが・・・ 岐阜で進行方向が変わり1号車が一番後ろになります。ですが、私は席を後ろ向きのままを維持します。理由は美濃太田までの区間に100キロ、110キロ転轍機あるのを某謎ユーチューバーの紹介で知ってからいつか体験してみたいと思っていたのです。

 岐阜を後ろ向きで出発しついにその時がやってきました。グゥんっ!すごい横揺れです。これはなかなか振られます。残量の少ないペットボトルなど倒れそうです。横にしていたペットボトルはおむすびコロコロのように転がり落ちてしまいました。自分は座って体感していただけですが、立っている車掌さんは大変です。 楽しい時間はすぐに終わってしまうものでキハ85は美濃太田に到着してしまいます。あと3時間は乗っていたい思いを残しながら、下車し一番初めの撮影地へ移動することにしました。新型に代わる前に富山まで乗りとおしたいな。


せっかく高山本線に乗車したのだから、撮影もしようと思います。本当は110キロ転轍機のある各務原あたりで撮影しようと思っていたのですが、車内でロケーションを見ていたら美濃太田の隣の坂祝駅がいいかもしれないと思い行くことにします。 岐阜行き普通はキハ25でこれまた初乗車。


 坂祝駅で降りると、なんでしょう。ディーゼルの排気臭がいろいろな所にしみついているんでしょうね。車両が走り去っても匂いが消えません。この匂いに包まれながらどこから撮影するかカメラを構えながらイメージ作りです。非電化区間なので架線柱や架線もなく、しかも屋根のない跨線橋もあり自由度は高くどこからでも撮影できそうです。


本数もそれほど少なくなく、列車が来ることは踏切で分かるので慌てることもなく撮影できました。



次に向かったのは鵜沼。




さらに名鉄に乗換え各務原線の鵜沼宿で下車。徒歩5分くらいの場所で高山本線を撮影します。この場所はこれまたYouTubeに投稿されていた前面展望で気になっていた場所で実際に行ってみると、なかなかいいロケーションです。光線状態までは調べてはいなかったので完全な順光にはならなかったのですが、よく通って色々分かればいい時間帯があるかもしれないですね。



一通り高山本線を撮影したら今度は名鉄の撮影をするためにさらに5分度テクテク歩きます。各務原線は架線柱があるので、非電化の高山本線になれた状態から移動すると・・・色々避けるのが大変に思えてきます。 でも、まぁ、両数が多くても4両なのでなんとかなるかな。
ちなみに、自分の住んでいる地域では2両編成の電車というのを見る機会が無いので新鮮です。




そして名鉄は特急増結用の車両が普通に走ってくるのがなんともと羨ましいと思います。



一時間くらい撮影したのち次の撮影地へ向かうため駅に戻り移動します。来た電車は2両編成の6000系ワンマン対応車。検査明けのようですごくピカピカな車両でした。
次の撮影場所は犬山遊園駅です。 ここから撮影する犬山橋は、名鉄写真と言えばこの場所を思い浮かべる人は少なくないのではないでしょうか。昔は鉄道自動車併用橋でしたが自動車用の橋を追加したのちは鉄道専用になりましたが、橋自体は付け替えていないので幅が広く撮影するには自由度の高い場所です。到着したのが昼過ぎだったので、犬山遊園側が順光でした。反対側から撮影するにはいつがいいのでしょうね。またほかの季節や時間帯に来てみたいです。






次の撮影地はパノラマスーパーの一般車で柏森駅付近に移動します。まずは江南方面へ線路わきの道をテクテク歩きながら見ていきます。線路が直線でいい感じの編成写真が撮れそうですね。ですが到着したのが午後なので、線路を挟んだ状態で撮影しようとすると、犬山方面は正面が逆光、名古屋方面はサイドが逆光になってしまい、あ〜、ここは午前中に来た方が良かったかなぁ〜という感じ。





扶桑側へ行こうと思ったのですが、ちょっと体力も辛くなってきたので駅に戻りベンチに座って、ふぅ〜と一息ついて犬山方面を眺めてみると…ん?案外いい感じ?カメラを構えてみるとカーブを曲がってくる所を狙えます。すべての電車が止まるので速度が遅い事もありじっくり撮影できるのが良いですね。



 もう一か所くらい行きたいなと思い名古屋方面の電車に乗り栄生で下車、岐阜方面へ向かいます。 下車したのは二ツ杁駅。新幹線のように通過線が中にあり架線柱もなく自由度の高そうな駅。特急を一本撮影したところでなにやら業務無線がにぎやかになってきました。

 なんだなんだ?と思っていると、駅の電光掲示板に名鉄とJRが並走する区間でJR側の人身事故が発生したようで、その影響を受け名鉄も一宮と岐阜の間が運転見合わせになったようでいわゆる『逝っとけダイヤ』に入ったようで、岐阜行き急行が須ヶ口行きに変更になり通過していったり時間通りに来なくなったり、あ、ここにいてはダメだなと思い撮影を中断。乗り残しをつぶしに行くことに。


幸い津島線、尾西線に乗ることが容易な場所にいたので次の普通佐屋行きに乗車します。 路線としては住宅街と走りますが、名鉄の線路の特徴として曲線になると25mレールをハーフラップさせているのでジョイント音が通常ならば、『ガタン・ゴトンゴトン、ガタン・ゴトンゴトン』となるのですが、名鉄の場合『ガタゴト・ガタゴト・ガタゴト・ガタゴト』とまるで12.5mレールかのような音が続き乗り鉄、音鉄の心をくすぐります。ポカポカの日差し、心地よい音、これはもう、今流行りのAMSRです。気づけばウトウトしており目が覚めたら、他の乗客はほとんど降りてしまい車内はガラガラガラ。


 この電車は途中の津島駅から尾西線に入り、終着の佐屋駅に到着です。するとこれはまた趣のある駅です。構内踏切を備えた2面3線の駅。枕木は本物の木です。旅情あふれるホームなのにくる車両は通勤型。このギャップがたまりません。


 これから尾西線の末端である弥富駅へ向かいます。 到着した弥富行きはさっき乗って来た佐屋駅止まりとは違い沢山の学生さんが乗っておりちゃんと需要あるんだと少しホッとしました。乗車して気になったのですが、佐屋から弥富の間は一つの閉塞区間になっていることになっているようで、信号機がないしすれ違い設備もありません。


 途中に未成駅?(だと思う)があったり複線のスペースがあったりなんともミステリアスな雰囲気の路線です。弥富に到着する間際に大きく左にカーブしJR弥富駅の一角に間借りしているホームに到着します。駅名板が日焼けで文字が薄くなって寂れ感が満載でした。


 これから、もう一方の尾西線の終着駅玉ノ井駅へ向かいます。折り返しの電車も学生さんが沢山のって来てそれなりに需要があるようです。途中の津島駅で名鉄一宮行き2両編成に乗り換えます。車両は6000系?後期?のセミクロスシート車。座席は全部埋まり、若干座りきれない感じでしたが2両でも良いのかなという感じでした。
 はじめのうちは複線だった線路も途中から単線になり、さらにあたりも暗くなり景色も分からなくなります。ですがここでもビックリ!あたりが暗くなっても運転席側ではない運転室のカーテンを下ろさないで運転してくれるのです。 ん?このフレーズ、前回の名鉄旅で書いたかな?それはさておき、帰りの通勤通学時間と重なったためか終始立ち客がいる状態で名鉄一宮に到着しました。


もう名鉄ではビックリしてばかりですが、名鉄一宮駅でもびっくりしました。疑問に思っていたのは名鉄一宮駅の2面4線のホームで構造上ホームが一面足りないのでは?と思っていたら、津島から到着したホームの前方に玉ノ井から来た名鉄一宮行きがやってきていわゆる縦列停車でホームを使用していました。あ!思い出した!朝一の名鉄岐阜駅で縦列駐車していたのを!両数が少ないからできるのですね。


 そしてホームの先に止まっている玉ノ井行きに乗車です。通勤通学時間帯なので2両編成の電車はかなりの乗車率。隣の西一宮で降りる方は少なかったですが、開明、奥町でどんどん降りていき、終着の玉ノ井駅ではでは座席が空くくらいでした。

 ここでまで気付かなかったのですが、玉ノ井駅に出発信号機がないのです。あれ?もしかして名鉄一宮〜玉ノ井間も一つの閉塞区間なのかな?名鉄一宮へ戻るときの前面をみていたら、交換設備がなく結局名鉄一宮駅の場内信号まで信号機が無い区間なんですね。

 尾西線は両方の末端区間が交換設備もなく長い閉塞区間になっている珍しい路線なんですね。 再び名鉄一宮に戻って来た時には『逝っとけダイヤ』は解消されていたようで、名古屋に戻り荷物を宿において、夕食を食べに行くことにします。

 名古屋飯と言えば、味噌カツ、手羽先、味噌煮込みうどん、カレーうどんかなぁ〜と思いますが、食に関しては事前調査を全くやってこなかったので、駅地下のエスカが宿から近かったので行くことに。季節柄か平日夜だからか飲食店に並ぶお客さんがとても少なくどのお店も閑古鳥状態。二年前に行ったときはどのお店も長蛇の列でしたのでどこも大変なんだろうなぁと思いました。

 初日の夕食 矢場とんの極上リブロースとんかつと生ビール ごちそうさまでした。

 夕食後に名鉄名古屋に有名な人形があるので探してみます。場所を知らなかったのでグーグルマップでナビをしてもらいたどり着きます。名鉄名古屋駅からは少しはなれたところにその人形はあって、その大きさゆえに見に来た人は共通してこんなことをします。


 またの下に入りスカートの中をのぞいてから、同じ格好をして記念撮影をするのです。知っている人は知っていると思いますが、その人形のなまえは『ナナちゃん』です。この時はクリスマスサンタコスにマスクをしていました。それにしても身長が大きく足が長い事。 これで、今日の行動は終了。宿に戻り明日の予定を考えて寝ることにします。

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